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  • VPNだけでは不十分?ゼロトラスト時代に見直したい安全なアクセス管理とは

    VPNだけでは不十分?ゼロトラスト時代に見直したい安全なアクセス管理とは

    テレワークやクラウドサービスの利用が一般化した現在、多くの企業で「安全なアクセス管理」が重要な課題になっています。

    これまで企業のセキュリティ対策として広く利用されてきたのがVPNです。

    VPNは社外から社内ネットワークへ安全に接続するための仕組みとして、多くの企業で導入されてきました。

    しかし近年は、

    • クラウドサービス利用の増加
    • テレワークの普及
    • BYODの増加
    • SaaS利用の拡大

    などにより、従来のVPN中心の考え方だけでは対応しにくい場面も増えています。

    そこで注目されているのが「ゼロトラスト」という考え方です。

    本記事では、VPNとゼロトラストの違いや、企業が見直したいアクセス管理のポイントについて解説します。


    VPNとは

    VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用線を作り、安全に通信する仕組みです。

    例えば、

    • 自宅
    • 出張先
    • 外出先

    などから社内ネットワークへ接続する際に利用されます。

    VPNのメリットは、

    • 通信を暗号化できる
    • 社内システムへアクセスできる
    • 外出先から業務を行える

    ことです。

    現在でも重要な技術のひとつです。


    なぜVPNだけでは難しくなってきたのか

    以前は、

    「社内ネットワーク=安全」

    という考え方が一般的でした。

    しかし現在は、

    • Microsoft 365
    • Google Workspace
    • Salesforce
    • Dropbox

    など、クラウドサービス利用が中心になっています。

    つまり、

    「社内に入れば安全」

    ではなく、

    「どこからでもアクセスできる」

    環境になっているのです。


    VPNの課題

    利用者を十分に確認できない

    VPN接続後は、利用者や端末の状態を細かく確認できない場合があります。


    BYODとの相性

    私物端末利用が増えると、

    • 端末状態
    • セキュリティ設定
    • OS更新状況

    なども重要になります。


    管理負荷が高い

    VPN機器や証明書管理など、運用負荷が課題になるケースもあります。


    👉 「BYODは本当に危険?企業が許可するための条件と安全な運用ルール」


    ゼロトラストとは

    ゼロトラストとは、

    「何も信頼しない」

    という意味ではありません。

    正確には、

    「常に確認する」

    という考え方です。

    従来のように、

    • 社内だから安全
    • VPNだから安全

    と考えるのではなく、

    アクセスのたびに確認を行います。


    ゼロトラストで確認するもの

    利用者

    • 本人か
    • MFA済みか

    端末

    • 管理対象か
    • OS更新済みか

    アクセス先

    • 許可されたサービスか
    • 必要な権限か

    MFAが重要になる理由

    ゼロトラストでは本人確認が重要です。

    そのため、

    • ワンタイムコード
    • 認証アプリ
    • 生体認証

    などのMFAが欠かせません。


    👉 「MFA(多要素認証)はどこまで必要?企業が設定すべきサービスと優先順位を解説」


    SSOとの相性

    ゼロトラストでは認証管理も重要です。

    サービスごとに管理するより、

    SSOを活用して認証を統一した方が管理しやすくなります。


    👉 「SSO導入で失敗する企業の共通点|導入前に知っておきたい落とし穴と対策」


    中小企業は何から始めればいい?

    ゼロトラストという言葉を聞くと、

    大規模なシステム導入をイメージするかもしれません。

    しかし実際は、

    Step1

    MFA導入

    Step2

    利用サービスの整理

    Step3

    アカウント棚卸し

    Step4

    SSO導入

    Step5

    端末管理(MDM)

    という段階的な進め方でも十分です。


    👉 「アカウント棚卸しとは?企業が定期的に見直したいID管理の基本と進め方」


    ゼロトラストは“製品”ではなく“考え方”

    ここは重要なポイントです。

    ゼロトラストは特定製品の名前ではありません。

    • MFA
    • SSO
    • MDM
    • アクセス制御

    などを組み合わせ、

    安全なアクセス環境を作る考え方です。

    そのため、

    いきなり大規模導入する必要はありません。

    自社の課題に合わせて段階的に進めることが重要です。


    まとめ|安全なアクセス管理は“確認すること”が基本

    クラウド利用が増えた現在、

    「社内だから安全」

    という考え方だけでは対応が難しくなっています。

    重要なのは、

    • 誰が
    • どの端末で
    • 何へアクセスするのか

    を継続的に確認することです。

    ゼロトラストは難しい技術ではなく、企業のアクセス管理を見直すための考え方として理解することが第一歩になります。


    ゼロトラストを意識したアクセス管理を始めたい企業様へ

    クラウド利用やテレワークが広がる中、

    • VPNだけで十分か不安
    • MFAを導入したい
    • 認証管理を整理したい
    • ゼロトラストを意識した運用を始めたい

    という企業も増えています。

    弊社では、SSOソリューション「Smart Gate」を活用し、多要素認証やアクセス制御を組み合わせた認証基盤構築をご支援しています。

    ゼロトラスト時代のアクセス管理をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

    執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

    クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。

  • VPNだけでは不十分?ゼロトラスト時代に見直したい安全なアクセス管理とは

    VPNだけでは不十分?ゼロトラスト時代に見直したい安全なアクセス管理とは

    リモートワークやクラウド利用が広がる中で、「VPNを導入しているから安全」と考える企業は少なくありません。実際、VPNは長年にわたり社外から社内ネットワークへ安全に接続するための代表的な仕組みとして利用されてきました。

    しかし現在は、

    • BYODの普及
    • クラウドサービス利用増加
    • 外部アクセスの常態化

    によって、従来型VPNだけでは対応しきれない課題が増えています。

    その中で注目されているのが「ゼロトラスト」という考え方です。

    本記事では、VPNの役割と限界、ゼロトラストが必要とされる背景、そして現実的なアクセス管理の考え方をわかりやすく解説します。


    VPNはなぜ広く使われてきたのか

    VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に安全な通信経路を作る仕組みです。

    主に、

    • 社外から社内へ接続
    • リモートワーク
    • 拠点間接続

    などで利用されてきました。

    VPNによって通信を暗号化することで、社外からでも安全にアクセスできるようになります。

    特にリモートワーク拡大時には、多くの企業がVPNを急速に導入しました。


    VPNだけでは不十分と言われる理由

    VPNは重要な仕組みですが、現在の業務環境では“VPNだけ”では対応しきれないケースが増えています。


    一度接続すると広くアクセスできる

    従来型VPNでは、VPN接続後に広範囲へアクセスできる構成が多く存在します。

    つまり、

    • 認証突破
    • 端末乗っ取り

    が発生した場合、内部ネットワークへの侵入範囲が広がる可能性があります。


    BYOD時代との相性

    現在は、私物スマートフォンや私用PCを業務利用するケースも増えています。

    しかしVPNは、

    • 「接続」自体は確認できても
    • 「端末の安全性」までは保証できない

    ケースがあります。

    そのため、

    • 古いOS
    • セキュリティ未更新端末
    • 私用アプリ混在端末

    でも接続できてしまうリスクがあります。


    👉 BYODは本当に危険?企業が許可するための条件と安全な運用ルール


    クラウド時代とのズレ

    現在は、

    • Google Workspace
    • Microsoft 365
    • 各種SaaS

    など、クラウド利用が中心になっています。

    つまり、

    「社内ネットワークへ入る」

    こと自体が以前ほど重要ではなくなっています。

    その結果、

    • VPNを経由してクラウドへ行く
    • 一度社内へ入れてから外へ出る

    という構成が、効率面・運用面で負担になるケースも増えています。


    ゼロトラストとは何か

    そこで重要になるのが「ゼロトラスト」の考え方です。

    ゼロトラストとは、

    「社内だから安全」

    と考えず、

    「毎回アクセスを確認・検証する」

    という考え方です。

    つまり、

    • ユーザー確認
    • 端末確認
    • アクセス先確認

    を都度行う前提になります。


    ゼロトラストで重要になる要素

    SSO(シングルサインオン)

    認証を一元管理し、アクセス管理を統制します。


    MFA(多要素認証)

    パスワードだけに依存せず、不正ログインリスクを下げます。


    端末管理(MDM)

    安全な端末かどうかを確認します。


    アクセス制御

    必要なサービスにだけアクセスさせます。


    👉 「MDMとは?中小企業にも必要?スマホ・BYOD時代の端末管理をわかりやすく解説


    VPNは不要になるのか?

    ここは誤解されやすいポイントです。

    結論から言うと、

    「VPNが不要になる」というより、

    「VPNの役割が変わる」

    という考え方が現実的です。

    例えば、

    • 一部システム接続
    • 特定業務
    • 社内限定サービス

    ではVPNが引き続き必要なケースもあります。

    重要なのは、

    VPNだけに依存しないこと

    です。

    左:VPNだけ 右:認証・制御あり

    現実的な移行ステップ

    ゼロトラストは、一気に全て切り替えるものではありません。

    段階的に進めることが重要です。


    ステップ① MFA導入

    まずは認証強化から始めます。


    ステップ② SSO導入

    認証を一元管理します。


    ステップ③ 端末管理

    MDMなどで端末状態を把握します。


    ステップ④ アクセス制御

    必要最小限のアクセスへ整理します。


    👉パスワード管理はもう限界?企業がやるべき認証強化と安全な運用方法


    フリーWi-Fi・外部アクセス時代の課題

    現在は、

    • カフェ
    • 自宅
    • 外出先

    など、さまざまな場所からアクセスする時代です。

    つまり、

    「社内ネットワークだけ守ればいい」

    という考え方は難しくなっています。


    👉 フリーWi-Fiは危険?外出先・カフェ業務で企業が注意すべきセキュリティ対策


    VPN依存で起きやすい問題

    • 接続遅延
    • 管理負荷増加
    • 利用者ストレス
    • アクセス権限の肥大化

    など、運用面の課題も増えています。

    そのため現在は、

    • 認証
    • 端末
    • アクセス制御

    を組み合わせた考え方が重要になっています。


    まとめ|“接続”ではなく“確認”の時代へ

    これまでのセキュリティは、

    「安全なネットワークへ接続する」

    考え方が中心でした。

    しかし現在は、

    • クラウド利用
    • BYOD
    • 外部アクセス

    が前提になっています。

    そのため、

    「誰が」「どの端末で」「何へアクセスするか」

    を毎回確認するゼロトラスト型の考え方が重要になっています。

    VPNは今後も必要な場面がありますが、

    「VPNだけで守る」

    時代ではなくなっています。


    VPN依存から見直したい企業様へ

    現在の業務環境では、

    • 認証強化
    • アクセス制御
    • 端末管理

    を組み合わせた設計が重要になっています。

    弊社では、SSOソリューション「Smart Gate」を活用し、多要素認証やアクセス制御を組み合わせた安全なアクセス環境構築をご支援しています。

    VPN依存を見直し、より安全で運用しやすい環境を検討したい方は、お気軽にご相談ください。

    執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

    クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。

  • フリーWi-Fiは危険?外出先・カフェ業務で企業が注意すべきセキュリティ対策

    フリーWi-Fiは危険?外出先・カフェ業務で企業が注意すべきセキュリティ対策

    リモートワークやモバイル業務が一般化した現在、カフェや駅、ホテルなどで仕事をする機会は珍しくなくなりました。その一方で、見落とされがちなのが「フリーWi-Fi利用時のセキュリティリスク」です。

    スマートフォンやノートPCが常時クラウドサービスへ接続する時代では、通信環境そのものがセキュリティ対策の一部になります。特にBYODやクラウド利用が進んでいる企業では、フリーWi-Fi利用時のルール整備が重要です。

    本記事では、フリーWi-Fiの危険性、よくあるリスク、企業が整備すべき運用ルール、安全な利用方法について解説します。


    フリーWi-Fiはなぜ危険なのか

    フリーWi-Fi自体が危険というよりも、「誰でも接続できる環境」であることがリスクになります。

    社内ネットワークとは異なり、利用者や通信経路を企業側で管理できません。そのため、第三者による盗聴や不正アクセスのリスクが高まります。

    特に以下のようなケースでは注意が必要です。

    • カフェ
    • 空港
    • 商業施設
    • ホテル

    これらは利便性が高い反面、不特定多数が利用する環境です。


    よくあるフリーWi-Fiのリスク

    通信内容の盗聴

    暗号化が不十分なWi-Fiでは、通信内容を第三者に見られる可能性があります。

    例えば、

    • ログイン情報
    • メール内容
    • 業務データ

    などが盗み見られるリスクがあります。


    偽アクセスポイント(なりすましWi-Fi)

    本物そっくりのWi-Fi名を使い、利用者を接続させる手法です。

    例:

    • Cafe_Free_WiFi
    • Station_Free
    • Hotel_Guest

    利用者が誤って接続すると、通信を攻撃者経由で行ってしまう可能性があります。


    マルウェア感染

    安全性の低いネットワークでは、不正サイトへの誘導やマルウェア感染リスクも高まります。

    特に私物端末(BYOD)では、

    • 個人アプリ
    • 私用サイト利用

    などと業務利用が混在しやすいため、リスクが高くなります。


    よくある危険な行動

    自動接続ONのまま利用

    以前接続したWi-Fiへ自動接続してしまい、偽アクセスポイントに誤接続するケース。


    VPNなしで業務利用

    暗号化されていない通信環境で、業務システムへ直接アクセスしてしまう。


    公共Wi-Fiで重要情報を扱う

    顧客情報や機密データを外出先でそのまま扱うケース。


    企業が決めるべき利用ルール

    フリーWi-Fiを完全禁止にする企業もありますが、現実的には難しいケースも増えています。

    重要なのは、「禁止」ではなく条件付きで管理することです。

    👉セキュリティ対策で失敗した企業の共通点|よくある落とし穴と回避策


    最低限必要なルール

    利用可能な業務範囲を定める

    • 閲覧のみ許可
    • 機密情報操作は禁止
    • 管理画面アクセス禁止

    など、業務内容ごとに線引きします。


    VPN利用を必須化

    外部ネットワーク利用時は、VPN接続を必須とする。


    MFA(多要素認証)の適用

    万が一ログイン情報が漏れても、不正アクセスを防ぎやすくなります。


    自動接続禁止

    端末のWi-Fi自動接続をOFFにする。


    端末ロック義務化

    紛失・盗難時の被害を最小化します。

    👉テレワーク体制の構築で失敗しないための実務ポイント


    安全に利用するための具体策

    VPNの利用

    VPNは通信を暗号化し、安全な経路を確保します。

    ただし最近では、VPNだけに依存した運用では限界もあります。


    ゼロトラスト型のアクセス管理

    現在は、

    • SSO
    • MFA
    • アクセス制御

    を組み合わせた「ゼロトラスト型」の考え方が重要になっています。

    つまり、

    ・「ネットワークを信用する」のではなく
    ・ 「毎回アクセスを検証する」

    という考え方です。

    👉BYOD時代の端末認証とSmartGateの活用:MDM代替・ゼロトラスト・情報漏洩対策まで一気に解説


    BYODとの関係

    BYOD環境では、フリーWi-Fiリスクはさらに重要になります。

    私物端末では、

    • 個人利用
    • 業務利用
    • 公共ネットワーク利用

    が混在するためです。

    そのため、

    • MDMによる端末管理
    • 認証強化
    • 利用ルール整備

    が重要になります。

    👉社員スマホ活用(BYOD)で業務効率化


    図解:フリーWi-Fi利用時の安全性の違い

    • 左:フリーWi-Fiへ直接接続(危険)
    • 中:VPN利用
    • 右:SSO+MFA+制御されたアクセス(安全)

    よくある誤解

    「HTTPSだから安全」

    HTTPSは重要ですが、端末自体や接続先の安全性まで保証するものではありません。


    「大手チェーンのWi-Fiだから安心」

    有名施設でも、偽アクセスポイントが作られる可能性があります。


    まとめ|“外で働く前提”のセキュリティへ

    現在は、「社内だけで仕事をする時代」ではありません。

    そのため、

    • 外部ネットワーク利用
    • BYOD
    • クラウドアクセス

    を前提にしたセキュリティ設計が必要です。

    フリーWi-Fiを完全禁止にするのではなく、

    • 条件を定める
    • 認証を強化する
    • アクセスを制御する

    ことで、利便性と安全性を両立することが重要になります。


    外部アクセス環境を安全に整備したい方へ

    リモートワークやBYODが広がる現在、外部ネットワーク利用を前提としたアクセス管理が重要になっています。

    • 外出先でも安全に業務を行いたい
    • VPN依存から見直したい
    • 認証を強化したい

    といった課題がある場合は、認証基盤の整備が有効です。

    弊社では、SSOソリューション「Smart Gate」を活用し、多要素認証やアクセス制御を組み合わせた安全な業務環境構築を支援しています。

    まずは現状の課題整理から、お気軽にご相談ください。

    執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

    クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。

  • VPNがスマホ業務に向かない理由とは?モバイル時代に求められる安全なアクセス環境

    VPNがスマホ業務に向かない理由とは?モバイル時代に求められる安全なアクセス環境

    スマートフォン業務活用が進む企業環境

    近年、企業における業務環境は大きく変化しています。クラウドサービスの普及や働き方改革の推進により、オフィスに縛られない働き方が一般的になりつつあります。

    その中で注目されているのが、スマートフォンを活用した業務スタイルです。営業担当者が外出先から顧客情報を確認したり、管理職が移動中に承認業務を行ったりするなど、スマートフォンはビジネスを支える重要なツールとなっています。

    実際、多くの企業がチャットツールやクラウドストレージ、業務アプリなどをスマートフォンから利用しています。こうした環境の変化により、企業システムへのアクセス方法も見直しが求められるようになりました。

    その代表的な仕組みが「VPN(Virtual Private Network)」です。

    VPNは長年にわたり、社外から社内ネットワークへ安全に接続する手段として利用されてきました。しかし、スマートフォンを前提とした業務環境においては、VPNが必ずしも最適な選択とは言えないケースも増えています。

    VPNとは?安全な通信を守るための仕組みと導入のポイント – お役立ちコラム集

    VPN接続とは?仕組みや特徴、さらには課題まで完全解説 — 企業が今知るべき安全なリモートアクセスの基本 – お役立ちコラム集


    VPNの仕組みと従来の役割

    VPNとは、インターネット上に仮想的な専用回線を構築し、社外から社内ネットワークへ安全に接続するための技術です。
    テレワークや外出先からの業務を実現する手段として、多くの企業で導入されてきました。

    VPNの特徴は、社内ネットワークへ「直接接続」する仕組みにあります。
    ユーザーがVPN接続を行うと、あたかも社内ネットワークにいるかのようにシステムへアクセスできるようになります。

    この仕組みは、PCを中心とした業務環境では非常に有効でした。
    社外から社内サーバーへアクセスする必要がある場合、VPNはセキュリティを確保する有効な手段だったのです。

    しかし、業務環境がクラウド中心へ移行し、スマートフォン利用が増える中で、VPNの課題が徐々に顕在化してきました。


    スマートフォン利用におけるVPNの課題

    スマートフォン業務利用が広がる中で、VPNにはいくつかの課題が指摘されています。

    まず挙げられるのが、接続の手間と操作性の問題です。
    VPNを利用するためには専用アプリの起動や接続操作が必要になることが多く、スマートフォン利用時には操作が煩雑になりがちです。接続トラブルが発生すると、IT担当者への問い合わせも増えてしまいます。

    次に、通信の安定性という問題があります。
    スマートフォンはモバイル回線やWi-Fiを頻繁に切り替えるため、VPN接続が不安定になりやすい傾向があります。通信が途切れるたびに再接続が必要になるケースもあり、業務効率の低下につながります。

    さらに重要なのが、セキュリティ構造の課題です。
    VPNは社内ネットワークへ広く接続する仕組みのため、一度アクセスを許可すると多くのシステムへ到達可能になる場合があります。もしアカウント情報が漏えいした場合、被害が広範囲に及ぶ可能性があります。

    スマートフォンのように紛失や盗難のリスクがあるデバイスでは、この点は特に注意が必要です。

    SSL-VPNからの脱却が進む理由とは?新しいリモートアクセスの考え方 – お役立ちコラム集


    モバイル時代に求められるアクセスセキュリティ

    スマートフォン業務が一般化した現在、企業に求められるのは「どこからでも安全にアクセスできる環境」です。

    そのためには、従来のように社内ネットワーク全体へ接続する仕組みではなく、必要なサービスやシステムへのアクセスを適切に制御する仕組みが重要になります。

    具体的には次のような考え方です。

    • ユーザーごとのアクセス制御
    • 強固な認証
    • 不正アクセスの防止
    • クラウドサービスとの安全な連携

    このようなアプローチは、近年「ゼロトラストセキュリティ」という考え方としても注目されています。

    ゼロトラストでは、社内・社外という境界に依存するのではなく、ユーザーやデバイスごとに信頼性を確認しながらアクセスを管理します。

    モバイル環境では、このような柔軟で安全なアクセス管理が特に重要になります。

    ゼロトラストとは?VPNとの違いをわかりやすく解説 – お役立ちコラム集


    SmartGateで実現する安全なモバイルアクセス

    スマートフォン業務を安全に進めるためには、モバイル環境に適したアクセス基盤を整備することが重要です。

    SmartGateは、企業システムやクラウドサービスへのアクセスを安全に管理できるセキュリティソリューションです。

    VPNのように社内ネットワークへ直接接続するのではなく、必要なサービスへのアクセスを適切に制御することで、セキュリティを維持しながら利便性の高い業務環境を実現します。

    これにより、社員はスマートフォンからでも安全に業務システムを利用することができ、企業は情報資産を守りながらモバイルワークを推進できます。

    働き方が大きく変化する中で、企業のIT環境も進化が求められています。
    スマートフォンを活用した新しい業務スタイルを支えるためにも、VPNだけに依存しないアクセス環境の検討が重要と言えるでしょう。

    SmartGateは、モバイル時代のセキュリティ課題に対応する選択肢として、多くの企業の業務環境を支えています。

    執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

    クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。

  • BYODと安全なリモートアクセスの両立をするためには

    BYODと安全なリモートアクセスの両立をするためには

    テレワークやハイブリッドワークの普及に伴い、企業のIT環境は大きく変化しています。その中でも注目されているのが「BYOD(Bring Your Own Device)」です。BYODとは、従業員が個人所有のPCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスを業務に利用する働き方を指します。企業側は端末の調達コストを抑えることができ、従業員は使い慣れたデバイスを利用できるため、生産性の向上にもつながります。

    一方で、BYODの導入にはセキュリティ面での課題もあります。個人端末は企業が完全に管理しているわけではないため、紛失や盗難、マルウェア感染などのリスクが伴います。さらに、社外から社内システムへアクセスするリモートワーク環境では、不正アクセスや情報漏えいのリスクも高まります。そのため、BYODと安全なリモートアクセスを両立させるためには、適切なセキュリティ対策と運用ルールを整備することが重要になります。

    BYOD導入における主なセキュリティ課題

    BYOD環境では、企業が支給する端末と比較して管理の難易度が高くなります。特に問題となるのが「端末のセキュリティ状態が統一されていない」という点です。OSのアップデートが適切に行われていない端末や、セキュリティソフトが導入されていない端末が業務に利用されると、情報漏えいのリスクが高まります。

    また、社外ネットワークからのアクセスも大きな課題です。自宅のWi-Fiや公共のネットワークなど、安全性が保証されていない環境から社内システムにアクセスする場合、通信の盗聴や不正侵入のリスクが生じる可能性があります。

    さらに、IDとパスワードだけに依存した認証方式では、パスワードの使い回しやフィッシング攻撃によってアカウントが不正利用される可能性もあります。このようなリスクを踏まえると、BYODを安全に運用するためには、認証やアクセス制御など複数の観点から対策を講じることが不可欠です。

    BYOD – お役立ちコラム集

    安全なリモートアクセスを実現するためのポイント

    BYODとリモートアクセスの安全性を確保するためには、まず「認証の強化」が重要になります。近年では、多要素認証(MFA)の導入が広く進んでいます。多要素認証は、ID・パスワードに加えてワンタイムパスワードや認証アプリ、生体認証など複数の認証要素を組み合わせる仕組みです。これにより、仮にパスワードが漏えいした場合でも、不正ログインのリスクを大幅に低減することができます。

    次に重要なのが「安全な通信経路の確保」です。リモートアクセスでは、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して通信を暗号化することで、安全な接続を実現することが一般的です。最近ではゼロトラストセキュリティの考え方も広がっており、社内外のネットワークに関係なく、常に認証とアクセス制御を行う仕組みが注目されています。

    さらに、「端末管理」の仕組みも重要です。MDM(モバイルデバイス管理)などのツールを利用することで、端末のセキュリティポリシーを統一し、万が一端末を紛失した場合でも遠隔ロックやデータ削除を行うことが可能になります。また、業務データと個人データを分離して管理することで、セキュリティとプライバシーの両立を図ることもできます。

    運用ルールとセキュリティ意識の向上も重要

    BYODを安全に運用するためには、技術的な対策だけでなく、運用ルールの整備も欠かせません。例えば、利用可能な端末の条件、セキュリティソフトの導入義務、紛失時の報告手順などを明確にし、社内ガイドラインとして整備することが重要です。

    また、従業員のセキュリティ意識を高めるための教育も必要です。フィッシングメールへの対策やパスワード管理の重要性など、基本的なセキュリティ知識を共有することで、組織全体のセキュリティレベルを向上させることができます。

    【3分かんたん解説】多要素認証(MFA)とは何か? – お役立ちコラム集

    【2026年版】多要素認証(MFA)完全解説コラム – お役立ちコラム集

    SmartGateで実現する安全なリモートアクセス環境

    BYOD環境におけるリモートアクセスの安全性を高めるためには、認証基盤の強化が重要です。そこで活用できるのが、クラウド型認証サービス「SmartGate」です。

    SmartGateは、多要素認証やシングルサインオン(SSO)などの機能を備え、クラウドサービスや社内システムへの安全なアクセスを実現します。ID・パスワードだけに依存しない強固な認証により、不正アクセスのリスクを低減しながら、ユーザーの利便性を損なわない運用が可能になります。

    BYODの普及により、企業のIT環境はますます柔軟なものへと変化しています。安全なリモートアクセスの仕組みを整備することで、セキュリティを確保しながら新しい働き方を支えるIT基盤を構築することができるでしょう。

    執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

    クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。

  • SSL-VPNからの脱却が進む理由とは?新しいリモートアクセスの考え方

    SSL-VPNからの脱却が進む理由とは?新しいリモートアクセスの考え方

    コロナ禍をきっかけにテレワークが普及し、多くの企業が社外から社内システムへ接続する手段としてSSL-VPNを導入しました。
    SSL-VPNは比較的導入が容易で、インターネット環境さえあれば社内ネットワークへアクセスできることから、中小企業から大企業まで幅広く利用されています。

    しかし近年、「SSL-VPNからの脱却」というテーマがIT業界で注目されています。
    その背景には、セキュリティリスクの増大や運用負担の問題があります。

    本記事では、SSL-VPNの課題と、今後求められる新しいリモートアクセスの考え方について解説します。


    SSL-VPNとは何か

    SSL-VPNとは、インターネット上で暗号化通信を行いながら、社外から社内ネットワークに安全に接続する仕組みです。

    従来のVPNと比べて以下のような特徴があります。

    ・インターネット回線があれば接続できる
    ・専用クライアントやブラウザから利用できる
    ・比較的低コストで導入できる

    そのため、多くの企業がテレワーク環境の整備としてSSL-VPNを採用してきました。

    しかし、利便性の高さと引き換えに、セキュリティや運用面での課題も顕在化しています。

    VPNとは?安全な通信を守るための仕組みと導入のポイント – お役立ちコラム集


    SSL-VPNが抱える主な課題

    セキュリティリスクの増加

    近年、SSL-VPN機器の脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増えています。

    特に問題となるのは、VPN接続を許可すると、社内ネットワークに広いアクセス権を与えてしまうケースが多いことです。
    もしアカウント情報が漏洩した場合、攻撃者が社内ネットワーク内部へ侵入してしまう可能性があります。

    実際にVPNを入口とした情報漏えい事故も国内外で多数報告されています。

    VPNはやめられない? – お役立ちコラム集


    運用負担が大きい

    SSL-VPNは導入後の運用管理も重要です。

    ・パッチ更新
    ・証明書管理
    ・アクセス制御設定
    ・ログ監視

    こうした管理を適切に行わないと、セキュリティリスクが高まります。
    特にIT専任者が少ない中小企業では、運用負担が大きくなりやすいという課題があります。


    社内ネットワーク依存の構造

    SSL-VPNは基本的に「社内ネットワークへ接続する」という仕組みです。

    そのため、

    ・社内サーバー
    ・ファイルサーバー
    ・業務システム

    などを直接操作することになります。

    この構造では、社外端末のセキュリティ状況に依存する部分が大きく、
    端末のマルウェア感染などが社内ネットワークへ影響するリスクがあります。

    【2025年版】クラウド時代のマルウェア対策:安全な業務環境を実現する方法 – お役立ちコラム集


    注目される「脱VPN」のアプローチ

    こうした背景から、近年はVPNに依存しないリモートアクセスの考え方が広がっています。

    代表的なアプローチは以下の通りです。

    ゼロトラスト型アクセス

    ゼロトラストでは「社内だから安全」という考え方を捨て、
    すべてのアクセスを検証する前提でセキュリティを構築します。

    ユーザー、端末、通信を常に確認しながらアクセスを許可することで、
    不正アクセスや情報漏えいのリスクを低減します。

    ゼロトラスト セキュリティ – お役立ちコラム集

    ZTNA – お役立ちコラム集


    リモートデスクトップ型アクセス

    もう一つの方法が、社内PCを遠隔操作する方式です。

    この方式では、

    ・社外端末にデータを保存しない
    ・社内環境をそのまま利用できる
    ・端末管理がシンプル

    といったメリットがあります。

    特に中小企業では、VPNよりもシンプルなリモートデスクトップ型の環境が選ばれるケースも増えています。


    SSL-VPNからの脱却に向けた選択肢

    企業のIT環境は多様であり、すべてのケースでSSL-VPNを完全に廃止する必要があるわけではありません。
    しかし、セキュリティリスクや運用負担を考慮すると、VPN依存から脱却するアプローチを検討する企業は今後さらに増えていくでしょう。

    その中で注目されているのが、セキュアブラウザを活用したリモートアクセスです。

    例えば「SmartGate」は、
    ブラウザ経由で安全に社内システムへアクセスできる仕組みを提供し、
    端末へのデータ保存を防ぎながら安全な業務環境を実現します。

    VPNのように社内ネットワークを開放する必要がないため、
    セキュリティを確保しながら柔軟な働き方を実現できるソリューションとして注目されています。

    セキュアブラウザとは何か?仕組みやメリットを徹底解説 – お役立ちコラム集


    まとめ

    テレワークの普及により、SSL-VPNは多くの企業で利用されてきました。
    しかし、近年はセキュリティリスクや運用負担の問題から、VPNに依存しない新しいリモートアクセスの仕組みが求められています。

    ・ゼロトラスト型アクセス
    ・リモートデスクトップ方式
    ・セキュアブラウザ

    こうした選択肢を検討することで、より安全で柔軟なIT環境を構築することが可能になります。

    今後のリモートワーク環境では、単にVPNを導入するだけではなく、
    より安全で管理しやすいアクセス基盤への移行が重要になっていくでしょう。

    執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

    クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。

  • VPNはやめられない?

    VPNはやめられない?

    ― 多くの企業がVPNに縛られ続ける本当の理由 ―

    「VPNはもう限界だと分かっている」
    「正直、使いづらい」

    そう感じながらも、VPNを使い続けている企業は少なくありません。近年はVPNを起点とした情報漏洩やランサムウェア被害も増え、「VPN=安全」という前提が揺らいでいるにもかかわらずです。

    なぜ企業はVPNを“やめられない”のでしょうか。
    本記事では、技術的な話ではなく、組織・心理・運用の観点からその理由を分解していきます。


    理由①「今まで問題なかった」という思考停止

    過去の成功体験が判断を鈍らせる

    VPNがここまで普及した背景には、「これまで大きな事故が起きなかった」という事実があります。

    • 長年VPNを使ってきた
    • 特に問題なく業務が回っていた
    • だから今も大丈夫だろう

    この思考は非常に強力です。しかし、環境は大きく変わっています

    • テレワークの常態化
    • BYODの拡大
    • クラウドサービスの利用増加

    「昔うまくいっていた設計」が、今の働き方に合わなくなっている可能性は高いのです。


    理由②「代替を検討する時間がない」

    情シスが“守り”に追われている現実

    VPNをやめるには、

    • 現状把握
    • 代替手段の検討
    • 社内調整
    • 移行計画

    といった工程が必要です。

    しかし多くの情シスは、

    • 日々の問い合わせ対応
    • 障害対応
    • アカウント管理

    といった目の前の業務で手一杯です。

    その結果、「問題は感じているが、検討する余裕がない」という状態に陥り、VPNは惰性で使われ続けます。


    理由③「VPN=セキュリティ対策」という誤解

    経営層・現場との認識ギャップ

    VPNは長年「セキュリティ対策の代表例」として語られてきました。そのため、

    • VPNをやめる = セキュリティを弱める
    • VPNがない = 危険

    というイメージが社内に根付いています。

    実際には、VPNは
    **「社内ネットワークに入るための手段」**であって、
    「情報漏洩を防ぐ万能策」ではありません

    しかしこの誤解を解くには、説明コストがかかります。その結果、誰も踏み込まず、VPNは温存されます。


    理由④「社内システムがVPN前提で作られている」

    設計思想そのものが足かせになる

    多くの企業では、

    • 社内システム
    • ファイルサーバー
    • 業務アプリ

    が「社内ネットワークからのアクセス」を前提に設計されています。

    この場合、VPNをやめることは
    ネットワーク設計全体の見直しを意味します。

    「そこまで大きな話にしたくない」
    「触ると影響範囲が広すぎる」

    こうした心理が、VPNを“外せない存在”にしています。


    理由⑤「責任を取りたくない」という無意識の防衛

    変えないことが一番安全

    VPNを使い続けて事故が起きた場合、
    「一般的な対策をしていた」と説明できます。

    一方、新しい仕組みに切り替えた直後に問題が起きると、
    「なぜ変えたのか?」
    という問いが向けられます。

    結果として、
    変えないことが最も責任を回避しやすい選択になってしまうのです。


    VPNは「やめられない」のではなく「やめ方が分からない」

    ここまで見てきた理由は、どれも
    「VPNが優れているから」ではありません。

    • 慣れ
    • 忙しさ
    • 誤解
    • 組織構造
    • 心理的ハードル

    これらが重なり合い、VPNは“やめられない存在”になっています。


    発想を変える:「ネットワークに入れない」設計へ

    VPNを外す=無防備、ではない

    重要なのは、
    VPNを外すこと自体ではなく、何に置き換えるかです。

    近年は、

    • 社内ネットワークに入れない
    • 業務システム単位でアクセスを制御する
    • 端末に情報を残さない

    といった設計が主流になりつつあります。


    「やめられないVPN」から抜け出す選択肢 ― SmartGate

    SmartGateは、VPNのように端末を社内ネットワークへ接続させるのではなく、業務へのアクセスそのものを制御するアプローチを取ります。

    • BYODでも端末に業務情報を残さない
    • 社内ネットワークを公開しない
    • 情シスの運用負荷を増やさない

    これにより、
    「VPNを完全にやめるかどうか」ではなく、
    **「VPNに依存しない範囲を少しずつ広げる」**という現実的な移行が可能になります。


    まとめ

    VPNがやめられない理由は、技術ではなく人と組織にあります。
    だからこそ、無理に否定するのではなく、

    • どこが限界なのか
    • どこから置き換えられるのか

    を整理することが重要です。

    「とりあえずVPN」を続ける前に、
    本当に守るべきものは何かを一度見直してみてはいかがでしょうか。

  • テレワーク体制の構築で失敗しないための実務ポイント

    テレワーク体制の構築で失敗しないための実務ポイント

    テレワークは一時的な対応ではなく、企業の標準的な働き方として定着しつつあります。しかし、制度だけを整えても、運用やセキュリティ、コミュニケーションに課題が残り、生産性が下がってしまうケースは少なくありません。本コラムでは、テレワーク体制の構築時に押さえておくべき実務的なポイントを、企業の情報システム・総務部門の視点から整理します。


    テレワーク導入がうまくいかない原因

    テレワークがうまく機能しない企業の多くは、制度・環境・セキュリティ・文化のいずれかにギャップが生じています。

    よくある課題

    • 社員によって通信環境の品質がバラバラ
    • 私物PC・私物スマホ利用によるセキュリティリスク
    • コミュニケーション不足による生産性低下
    • 申請・承認フローが属人的で遅延が発生
    • 状況把握ができずマネジメントしにくい

    このため、テレワーク体制は「機器を貸し出す」「ルールを作る」だけでは不十分なのです。


    テレワーク体制構築のポイント①:業務プロセスの可視化

    まず最初に行うべきは、業務プロセスの洗い出しです。

    重要な観点

    • どの業務がテレワークに適しているか
    • 紙・ハンコ・対面が前提の作業は何か
    • 承認フローがオンライン化されているか
    • セキュリティレベルは業務ごとに異なるか

    プロセスを分解して初めて、必要なITツール・ルール・デバイス選定が可能になります。


    テレワーク体制構築のポイント②:デバイスとネットワーク環境の統一

    テレワーク失敗の典型例として多いのが「社員各自の環境に頼りすぎている」ケースです。

    望ましい統一要素

    • 業務PCか、VDI(仮想デスクトップ)か
    • 私物デバイス利用(BYOD)の可否
    • Wi-Fi・有線LANなど通信品質の基準
    • 業務で使う通信量(動画会議など)の想定

    最低限の統一基準がないと、ITサポート対応やトラブルが増加し、生産性が大幅に落ちます。


    テレワーク体制構築のポイント③:クラウド活用による業務標準化

    業務システムをクラウド化することで、どこからでも同じ環境で働けるようになります。

    よく使われるクラウドサービス例

    • グループウェア(Microsoft365、Google Workspace)
    • ストレージ(OneDrive、Google Drive、Box)
    • コラボレーション(Slack、Teams、Zoom)
    • 業務アプリケーション(勤怠、経費、商談管理など)

    特に申請系(勤怠・経費・稟議など)は、紙運用からの脱却がテレワークのボトルネックになりやすいため、最優先でオンライン化すべき領域です。


    テレワーク体制構築のポイント④:情報セキュリティ対策

    オフィス外での業務は、セキュリティリスクが大幅に増加します。
    特に「端末からの情報漏洩」と「アクセス管理の不備」は致命的です。

    最低限必要なセキュリティ対策

    • PCのパスワード・多要素認証(MFA)の強制
    • VPN使用またはゼロトラスト方式の導入
    • セキュアブラウザ・SSOなどのアクセス制御
    • USB・画面キャプチャ・コピー制御
    • ログ管理とアクセス履歴の可視化

    特に私物スマホを活用するBYODでは、
    **MDMではなく“データを残さない仕組み(セキュアブラウザ)”**が重要になります。


    テレワーク体制構築のポイント⑤:コミュニケーションとマネジメント設計

    ツールだけ整えても、コミュニケーションが機能しなければテレワークは成立しません。

    よくある失敗

    • 「報告がないので仕事しているか分からない」
    • 「チャットだと細かいニュアンスが伝わらない」
    • 「孤立してメンタルが低下する」

    これを防ぐには、ルールの設計と運用の標準化が必須です。

    具体的な対策

    • 毎朝のショートミーティングを固定化
    • チャットは“既読ではなく返信”を基本ルールに
    • 重要事項はチャットではなくオンライン会議で
    • 目標設定(OKR/KPI)をテレワーク仕様に見直す
    • 1on1ミーティングを定期的に設定

    特に“情報共有のルール”と“雑談の場”の両方が必要です。


    テレワーク体制構築のポイント⑥:働く環境の健康・メンタルケア

    意外と見落とされがちなのが、社員の健康とメンタルケアです。

    注意すべき点

    • 長時間座りっぱなしになりやすい
    • 運動不足で健康リスク増加
    • 孤独感やストレスによる集中力低下
    • 長時間労働の可視化が難しい

    企業主導で

    • オンライン運動イベント
    • メンタル相談窓口
    • 健康管理アプリ活用
      などを整備すると、長期的に効果が出ます。


    テレワーク成功のカギは「制度×IT×文化」の三位一体

    テレワークはITだけでは機能しません。
    制度だけでも不十分です。
    企業文化のデジタル化やコミュニケーション設計が合わさって、初めて効果が最大化します。

    テレワーク体制づくりの優先順位まとめ

    1. 業務プロセスを可視化し、オンライン化する
    2. 最低限のPC・ネットワーク環境を統一する
    3. クラウドを活用し業務標準化を進める
    4. セキュリティは“端末に情報を残さない”思想に転換
    5. マネジメント設計とコミュニケーションルールを整備する
    6. 健康・メンタルケアも仕組み化する

    テレワークは企業の生産性向上、採用力強化、災害時の事業継続の観点でも非常に重要です。
    本コラムが、貴社のテレワーク体制構築のヒントになれば幸いです。

    セキュアなテレワーク環境確立には、セキュアブラウザSmartGateをご参照ください。

  • VPNと情報漏洩:安全な通信を守るために企業が知っておくべきこと

    VPNと情報漏洩:安全な通信を守るために企業が知っておくべきこと

    近年、テレワークやクラウド利用が一般化し、企業ネットワークの境界が曖昧になる中で、「VPNによる安全な通信」と「情報漏洩リスクへの対策」は切っても切り離せないテーマとなっています。本記事では、VPNの仕組みと情報漏洩の関係性、そして安全性を高めるための具体的な対策について解説します。


    VPNとは:インターネット通信を暗号化する仕組み

    VPNの基本的な役割

    VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に「仮想的な専用回線」を構築し、通信内容を暗号化する技術です。
    たとえば、社員が自宅や外出先から社内ネットワークにアクセスする場合、VPNを通すことで第三者に通信内容を盗み見られないようにすることができます。
    暗号化によって、社外からでも社内システムを安全に利用できる環境を実現できる点が、VPNの最大の特徴です。

    VPNの種類

    VPNには大きく分けて次の3種類があります。

    • リモートアクセスVPN:テレワーク時に社員個人の端末から社内ネットワークに接続するために利用
    • サイト間VPN:複数拠点間(本社と支社など)を安全な通信経路で接続
    • クラウドVPN:クラウド環境を含むネットワークを統合的に管理する近年の主流型

    このようにVPNは目的や構成によって使い分けが可能であり、導入形態に応じたセキュリティ対策が求められます。


    情報漏洩のリスク:VPNだけでは防ぎきれない現実

    暗号化の限界

    VPNは通信経路の暗号化を担保しますが、端末やアプリケーションの内部からの漏洩までは防げません
    もし端末自体がマルウェアに感染していれば、VPNで暗号化される前のデータが流出する可能性があります。
    つまり、「VPNを使っているから安全」とは言い切れないのです。

    アカウント情報の不正利用

    VPNの接続には認証情報(ID・パスワード)が必要です。
    この認証情報が漏洩した場合、外部から不正に社内ネットワークへアクセスされるリスクが高まります。
    特に、複数サービスで同一パスワードを使い回すケースは非常に危険です。
    二要素認証やワンタイムパスワードの導入が強く推奨されます。

    ヒューマンエラーによる漏洩

    USBメモリや外部共有リンクなど、人為的なミスによる情報漏洩も後を絶ちません。
    VPNを導入していても、利用者のセキュリティ意識が低ければ、情報漏洩のリスクは依然として残ります。


    VPNと併用すべきセキュリティ対策

    MDMやゼロトラストの導入

    近年ではVPNに代わる、または補完する形でMDM(モバイルデバイス管理)やゼロトラストネットワークの導入が進んでいます。
    ゼロトラストでは、「すべての通信を信用しない」ことを前提に、アクセスごとに認証を行い、端末やユーザーを常に検証します。
    これにより、VPNのように一度接続したら社内ネットワーク全体にアクセスできてしまうリスクを抑えることができます。

    セキュアブラウザの活用

    VPN環境に代わる新たな手法として、セキュアブラウザの導入も注目されています。
    たとえば「SmartGate」のようなセキュアブラウザサービスでは、社内システムへのアクセスをアプリ上で完結させ、データを端末に残さない仕組みを実現しています。
    さらに、災害時のプッシュ通知機能などを組み合わせることで、情報漏洩対策とBCP(事業継続計画)の両立も可能になります。

    定期的なセキュリティ教育

    技術的な対策に加え、社員へのセキュリティ教育も不可欠です。
    不審なメールの添付ファイルを開かない、社外持ち出しデータを暗号化するなど、日常的な行動の中にリスク管理を定着させることが重要です。


    まとめ:VPNは「守りの第一歩」—多層防御がこれからの鍵

    VPNは、インターネット上の通信を保護するうえで非常に有効な仕組みですが、それだけで情報漏洩を完全に防げるわけではありません。
    端末や利用者、認証情報、アプリケーションなど、複数の観点から総合的なセキュリティを構築することが重要です。

    これからの企業に求められるのは、「VPNで守る」から「ゼロトラストで検証する」への転換です。
    VPNを基盤としつつ、MDMやセキュアブラウザ、SmartGateのような新技術を取り入れ、多層的な防御体制を整えることが、情報漏洩を防ぐ最も現実的なアプローチと言えるでしょう。

  • VPNの限界が示す、企業セキュリティの新しいかたち

    VPNの限界が示す、企業セキュリティの新しいかたち

    はじめに:VPNが抱える“見えにくいリスク”

    リモートワークやクラウド活用が進む中、多くの企業が採用しているのがVPN(Virtual Private Network)です。
    インターネット上に暗号化された「仮想専用線」を作り、安全な通信経路を確保できることから、コロナ禍を機に導入が一気に進みました。

    しかし近年、VPNはもはや“万能ではない”ことが明らかになってきています。
    利便性の裏には、運用の複雑化や脆弱性、そして「信頼し過ぎる構造」に起因するセキュリティリスクが潜んでいるのです。

    VPNの仕組みとその課題

    暗号化通信で守る仕組み

    VPNは、社員の自宅や外出先からでも社内システムへ安全にアクセスできる仕組みです。通信を暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。

    しかし、この“安全なトンネル”こそが、近年では攻撃者にとっても好都合な経路になりつつあります。

    攻撃の温床にもなり得るVPN

    2023年以降、VPN機器の脆弱性を悪用したサイバー攻撃が相次いでいます。
    特にFortinetやPalo Altoなどの装置で発見されたゼロデイ脆弱性は、修正前に不正アクセスへ悪用され、被害が世界中に拡大しました。

    また、VPNは「社内ネットワーク全体に接続を許す構造」であるため、1つのアカウント情報が漏洩するだけで、攻撃者が社内システム全体へ侵入できてしまいます。
    実際、VPN経由でランサムウェアが侵入し、製造業の生産ラインが停止した事例も報告されています。

    運用負担とパフォーマンスの限界

    VPNは便利な反面、接続ユーザーや機器の管理が煩雑になりやすい仕組みです。
    証明書の更新、パスワード管理、接続台数の制御、そして負荷分散。運用担当者にとっては手間がかかる要素が多く、設定ミスが重大なリスクにつながることもあります。

    さらに、VPNを通じてクラウドサービス(Microsoft 365やGoogle Workspaceなど)にアクセスすると、通信が一度社内を経由するため、速度低下や帯域の圧迫が発生。
    結果として、ユーザーがVPNを避けて私用端末や個人アカウントを使う「シャドーIT」も増えています。

    新たな潮流:ゼロトラストと分離型アクセス

    「信頼してから守る」から「信頼しない前提で制御する」へ

    こうした課題を背景に、今注目されているのが**ゼロトラスト(Zero Trust)**という考え方です。
    これは「社内ネットワークだから安全」という前提を捨て、すべてのアクセスを検証・制御するという設計思想です。

    VPNが“内部への入口”を作る発想であるのに対し、ゼロトラストは“入口自体を作らない”方向に進化しています。

    セキュアブラウザという新たな選択肢

    このゼロトラストの思想を具体化する手段の一つが、セキュアブラウザ型アクセスです。
    これは端末から社内ネットワークやクラウドサービスへ直接アクセスするのではなく、クラウド上の仮想ブラウザを経由して操作する方式。
    デバイス上にデータを残さず、ファイルの持ち出しや感染拡大のリスクを根本から排除できます。

    特に日本国内では、こうしたセキュアブラウザを活用したソリューションが広がりを見せています。
    たとえば「SmartGate」は、VPNの代替・補完ツールとして注目されるサービスのひとつです。

    SmartGateにみる補完的なアプローチ

    SmartGateは、ユーザーを社内ネットワークに“入れない”設計により、感染経路を遮断します。
    従来のVPNが担ってきた「通信の暗号化」に加え、「端末からのデータ流出防止」「アクセス範囲の最小化」を実現。
    また、災害発生時には管理者が全社員にPush通知を送る機能を備えており、BCP(事業継続計画)の観点からも高い評価を受けています。

    こうしたセキュアブラウザの導入は、「VPNを捨てる」ことではなく、「VPNで守れない部分を補う」ための現実的な選択肢といえます。

    企業が今取るべき方向性

    VPNを安全に使い続けるために

    • 多要素認証(MFA)の導入
    • アクセスログの常時監視
    • 不要アカウント・証明書の削除
    • 脆弱性パッチの即時適用

    これらの基本対策を徹底することで、VPNのリスクを大幅に軽減できます。

    同時に“次世代アクセス”への移行を視野に

    クラウド中心の業務環境では、セキュアブラウザやZTNA(ゼロトラスト・ネットワークアクセス)への段階的な移行が現実的です。
    VPNを基盤としながらも、より細やかなアクセス制御やデータ分離を実現することで、従来の「全員に開放された社内ネットワーク」からの脱却を図れます。

    まとめ:VPNの信頼を前提にしない時代へ

    VPNは長年、企業の遠隔業務を支えてきました。しかし、サイバー攻撃の高度化とクラウド化の進展により、その構造的な弱点が明らかになっています。

    これからは、「VPNを使うかどうか」ではなく、「どう補い、どう次の段階に進むか」が問われる時代です。
    ゼロトラストの思想に基づき、VPNとセキュアブラウザを組み合わせた多層的な防御を構築することが、企業のセキュリティを次のレベルへ引き上げる鍵となるでしょう。