クラウドサービスやスマートフォンの業務利用が増える中で、セキュリティ対策の必要性は理解していても、「実際に自社で導入できるのか不安」という企業は少なくありません。
特に中小企業では、限られたリソースの中でどこまで対策を進めるべきか、現実的な判断が求められます。
本記事では、ゼロトラストを段階的に導入した中小企業の事例をもとに、実務での進め方とポイントを解説します。
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企業概要(モデルケース)
- 従業員数:約50名
- 業種:サービス業
- IT環境:クラウド中心(Google Workspace、各種SaaS)
- 課題:
- シャドーITの増加
- アカウント管理の属人化
- スマホ業務の拡大

導入前の課題
導入前は、以下のような状態でした。
- 個人アカウントでの業務利用が多い
- 退職者のアカウント管理が不十分
- クラウドサービスの利用状況が把握できていない
- スマートフォンの管理ルールが曖昧
結果として、「何がどこで使われているか分からない」状態でした。
導入ステップ① 現状把握(1ヶ月)
まず行ったのは、現状の整理です。
- 利用サービスの洗い出し
- アカウント棚卸し
- シャドーITの把握
この段階で、想定以上に多くの非公式ツールが使われていることが判明しました。
導入ステップ② 認証基盤の整備(2ヶ月)
次に、認証の統一に着手しました。
- シングルサインオンの導入
- 多要素認証の適用
- アカウント管理の一本化

これにより、
- ログイン管理の簡素化
- 不正アクセスリスクの低減
- 退職時の対応の迅速化
が実現しました。
導入ステップ③ ルール整備と運用設計(1ヶ月)
並行して、クラウド利用ルールを整備しました。
- 利用可能サービスの定義
- 外部共有ルール
- BYOD利用条件
現場の意見を取り入れながら、実態に合ったルールを設計しました。
導入ステップ④ 段階的な展開(2ヶ月)
一部部署からスタートし、問題点を修正しながら全社へ展開。
- 小規模で検証
- フィードバック反映
- 段階的に拡大
この進め方により、現場の抵抗を最小限に抑えることができました。
導入後の変化
導入後、以下のような成果が得られました。
- シャドーITの大幅減少
- アカウント管理の一元化
- セキュリティ意識の向上
- 業務効率の改善
特に、「誰が何にアクセスしているか」が見えるようになった点が大きな変化でした。

成功のポイント
● 一気にやらなかった
段階的に進めたことで、現場に無理なく定着
● 認証基盤から着手した
最初にSSO・MFAを整備したことで、その後の対策がスムーズに
● 現場を巻き込んだ
ルールを現実に合わせたことで、形骸化しなかった
よくある失敗との違い
この企業が成功した理由は、「順番を守ったこと」です。
失敗する企業は、
- ツールだけ導入
- ルールなし
- 一気に展開
このパターンが多いです。
👉ゼロトラスト導入はなぜ失敗する?原因5つと対策をわかりやすく解説
まとめ|中小企業でも現実的に導入できる
ゼロトラストは大企業だけのものではありません。
- 現状を整理する
- 認証基盤を整える
- 段階的に進める
この流れを守れば、中小企業でも無理なく導入が可能です。
自社に合った導入イメージを具体化したい方へ

今回の事例のように、ゼロトラスト導入は企業ごとに最適な進め方が異なります。
- 自社の場合どう進めるべきか
- どのフェーズから着手するべきか
- 現実的な導入計画を立てたい
といった場合は、事前の設計が重要になります。
弊社では、SSOソリューション「Smart Gate」を活用し、認証基盤の整備から段階的な導入までご支援しています。
まずは自社に合った進め方を整理したい方は、お気軽にご相談ください。



執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム
クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。
