クラウドサービスの普及により、企業の業務は便利になりました。
現在では、
- メール
- チャット
- ファイル共有
- Web会議
- 勤怠管理
- 経費精算
- CRM
など、多くの業務がクラウドサービス上で行われています。
一方で、便利になるほど増えていくのが「IDとアカウントの管理負担」です。
- 誰がどのサービスを使っているか分からない
- 退職者のアカウント削除が漏れている
- パスワード管理がバラバラ
- 管理者権限が整理されていない
こうした状態は、中小企業でも非常によくある課題です。
本記事では、クラウドサービスが増えた企業で起こりやすいID管理の問題と、見直したいポイントを解説します。

クラウドサービスが増えると何が起こるのか
クラウド導入が進むほど、ID管理は複雑になります。
例えば社員1人あたりでも、
- メール
- チャット
- ファイル共有
- 顧客管理
- 勤怠
- 経費
- 電子契約
など、複数サービスのアカウントを持つケースが珍しくありません。
これが社員数分増えると、
「誰がどこにアクセスできるのか」
が見えづらくなります。
中小企業でよくあるID管理の課題
入退社対応が追いつかない
入社時にアカウント作成し、退職時に削除する。
シンプルに見えて、複数サービスがあると抜け漏れが発生しやすくなります。
特に退職者アカウントが残ったままだと、不正利用や情報漏洩のリスクになります。
パスワード管理が属人化する
- Excelで管理
- メモ管理
- 担当者だけが知っている
- 共通アカウント利用
など、運用が属人化しやすくなります。
👉 パスワード管理はもう限界?企業がやるべき認証強化と安全な運用方法
管理者権限が整理されていない
「とりあえず管理者」で権限を付与した結果、
- 権限が広すぎる
- 誰が管理者か不明
- 不要な権限が残る
といった状態も起こりやすくなります。

シャドーITが増える
社員が独自に登録したツールやクラウドサービスが、管理対象外になるケースもあります。
- 無料ファイル共有
- 個人チャットツール
- 個人クラウドストレージ
などが代表例です。
👉 シャドーITの見つけ方とは?企業が行うべき検知方法と対処手順を解説
なぜID管理が重要なのか
ID管理の乱れは、そのままセキュリティリスクにつながります。
例えば、
- 退職者アカウントの放置
- パスワード漏洩
- 権限設定ミス
- MFA未設定
があると、不正アクセスの入口になり得ます。
さらに、
誰がどこにアクセスできるのか把握できない状態では、事故発生時の調査も難しくなります。
中小企業がまず見直したいポイント
誰が何を使っているか棚卸しする
まず必要なのは一覧化です。
- 利用中サービス
- 利用社員
- 管理者権限
- MFA有無
などを整理します。
これだけでも管理状況がかなり見えやすくなります。

アカウント発行・削除ルールを作る
- 入社時の申請フロー
- 異動時の変更
- 退職時の削除
をルール化します。
MFAの適用範囲を広げる
メールや主要クラウドサービスは優先的にMFA適用したいポイントです。
認証の一元管理を検討する
サービスごとに個別ログインを続けるほど管理負荷は増えていきます。
そのため最近は、
- SSO
- ID統合
- アクセス制御
による一元管理が注目されています。
👉 SSO導入で失敗する企業の共通点|導入前に知っておきたい落とし穴と対策
情シス不在企業ほど“仕組み化”が重要
中小企業では、
- 総務が兼任
- 社長が管理
- 外部ベンダー任せ
というケースも多くあります。
そのため、
「人が頑張って管理する」
では限界があります。
必要なのは、
「管理しやすい仕組みを作ること」
です。
👉 情シスがいない会社はどう守る?中小企業のための“現実的なセキュリティ対策”を解説
まとめ|クラウド時代は“ID管理”がセキュリティの土台になる
クラウドサービスが増える現在、
セキュリティ対策の入口は「ID管理」になっています。
- 誰が
- どこへ
- 何にアクセスできるか
を整理することで、
- 情報漏洩防止
- 管理負荷削減
- 運用効率化
にもつながります。
便利さと安全性を両立するためにも、一度自社のID管理を見直してみることが重要です。
クラウドアカウント管理を整理したい企業様へ
クラウドサービス利用が増える現在、
- アカウント管理が煩雑
- パスワード運用に限界を感じる
- 認証をまとめて管理したい
といった課題を持つ企業も増えています。
弊社では、SSOソリューション「Smart Gate」を活用し、ID管理・アクセス制御・多要素認証を組み合わせた安全な認証基盤構築をご支援しています。
クラウドサービスの管理を整理したい方は、お気軽にご相談ください。



執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム
クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。
