クラウドサービス利用が増える中で、「MFA(多要素認証)」を導入する企業が増えています。
パスワード漏洩や不正ログイン対策として有効なのは知っていても、
- どのサービスに設定すべきか分からない
- 全部に必要なのか判断できない
- 社員負担が増えそうで迷っている
という声も少なくありません。
実際、MFAは非常に有効な対策ですが、やみくもにすべてへ導入するより、
「優先順位を決めて進める」
ことが重要です。
本記事では、MFAとは何か、なぜ必要なのか、企業がまず設定したいサービスと導入の考え方をわかりやすく解説します。
MFA(多要素認証)とは

MFAとは「Multi-Factor Authentication(多要素認証)」の略です。
ログイン時に、
- パスワード(知識情報)
- スマートフォン認証(所持情報)
- 生体認証(本人情報)
など、複数の確認を組み合わせる認証方式です。
たとえば、
- パスワード入力
- スマホへ届く確認コード入力
の2段階認証もMFAの一種です。

なぜMFAが必要なのか
現在のセキュリティでは、パスワードだけでは十分とは言えません。
理由は、
- パスワード使い回し
- フィッシング詐欺
- 漏えい情報の悪用
- 推測されやすいパスワード
などが起こりやすいためです。

仮にID・パスワードが漏れても、MFAが設定されていれば、不正ログインを防げる可能性が高まります。
👉 「フィッシングメールの見分け方|企業が社員に教えるべき確認ポイントと対策」
企業が優先してMFAを設定したいサービス
すべて一気に導入しなくても、まず優先順位をつけることが大切です。
① メール
最優先で設定したいのがメールです。
理由は、
- パスワード再発行の入口になる
- 社外とのやり取りが多い
- 添付ファイルや顧客情報がある
ためです。
特に、
- Microsoft 365
- Gmail / Google Workspace
は優先度が高いです。
② クラウドストレージ
次に優先したいのが、
- Google Drive
- OneDrive
- Dropbox
などのストレージです。
社内資料や顧客データが含まれるケースが多く、不正アクセス時の影響が大きくなります。
③ 管理者アカウント
非常に重要なのが管理者権限を持つアカウントです。
例:
- Google Workspace管理者
- Microsoft 365管理者
- SSO管理者
- SaaS管理者
ここは必須レベルで考えたいポイントです。
④ チャット・業務ツール
以下も対象になります。
- Slack
- Teams
- Chatwork
- CRM
- 勤怠
- 経費精算
優先度はメールより下ですが、可能であれば設定したい領域です。
全部に設定すべき?
結論から言うと、
「リスクが高いものから順に」が現実的です。
特に中小企業では、
- 社員数
- 管理負荷
- IT担当人数
に限りがあります。
そのため、
「まずメール」
「次にストレージ」
「その後主要サービス」
という進め方でも十分効果があります。
MFA導入でよくある課題

社員が面倒に感じる
よくあるのが、
「毎回確認コードが大変」
という声です。
そのため、
- 頻度設定
- 信頼済み端末設定
なども含め、運用設計が大切になります。
私物スマホ利用との兼ね合い
BYOD環境では、
「社員個人スマホへ認証コード送ってよいか?」
という議論も起こります。
ここは事前ルール整備が必要です。
👉 「BYODは本当に危険?企業が許可するための条件と安全な運用ルール」
MFAを運用しやすくする方法
MFA単体導入も有効ですが、サービス数が増えるほど管理は複雑になります。
そこで有効なのが、
- SSO
- 認証統合
- アクセス制御
です。
認証をまとめることで、MFA運用も整理しやすくなります。
👉 「SSO導入で失敗する企業の共通点|導入前に知っておきたい落とし穴と対策」
まとめ|MFAは“全部”より“優先順位”が重要
MFAは、不正ログイン対策として非常に有効です。
ただし、
「全部に設定するか」
だけで考える必要はありません。
まずは、
- メール
- クラウドストレージ
- 管理者アカウント
など、影響が大きいサービスから進めることが現実的です。
MFAは単なる設定ではなく、企業の認証基盤を守る重要な対策のひとつです。
自社の利用サービスに合わせて、優先順位をつけながら見直していくことが重要です。
CTA|MFA導入や認証管理を見直したい企業様へ
クラウドサービス利用が増える現在、
- MFAをどこまで設定すべきか分からない
- 認証管理が複雑になっている
- 社員の負担を増やさず安全性を高めたい
という企業も増えています。
弊社では、SSOソリューション「Smart Gate」を活用し、多要素認証・アクセス制御・ID管理を組み合わせた認証基盤づくりをご支援しています。
MFA運用や認証管理の見直しをご検討の際は、お気軽にご相談ください。



執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム
クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。




































