企業の働き方が多様化し続ける中、契約社員・派遣社員・業務委託など、**「正社員ではない立場の人材」**が業務の一部を担うケースは急増しています。
特にIT・コンサル・営業・コールセンター・事務アウトソースなどの現場では、非正規人材が業務の4〜6割を占めることも珍しくありません。
しかし、そこで大きな課題となるのが 端末を起点とした情報漏洩リスク です。
雇用形態が違うということは、「管理の仕組み」「端末の扱い」「データの保護レベル」も正社員と同じようにはいきません。
その結果、多くの企業で “情報セキュリティの盲点” になっているのが現実です。
この記事では、契約社員・業務委託ならではの情報漏洩リスクと、企業が取り入れるべき現実的な対策をわかりやすく解説します。
■ なぜ契約社員・業務委託は情報漏洩が起きやすいのか?
雇用形態による違いは“マネジメント負荷”に直結します。特に大きいのは以下4点です。
① 端末の所有者が企業ではないケースが多い
正社員:会社支給PC
契約社員:支給 or BYOD混在
業務委託:基本BYOD、自前端末
業務委託者のPC・スマホは完全に「個人資産」です。
企業は “勝手にソフトを入れる、設定を変える” ことができません。
それでも業務は依頼したい——
ここにリスクが生まれます。
② 雇用契約の縛りが弱く、情報ガバナンスが効きづらい
正社員と違い、
・守秘義務の深さ
・企業が与えられる指示権
・監査の範囲
などが契約で制限されます。
そのため「行動管理」より「環境で守る」仕組みが必須です。
③ アカウント管理が複雑になる
契約社員や業務委託は以下のような状況がよく起きます。
・短期契約
・出入りが激しい
・複数企業と掛け持ち
・アカウント停止が遅れる
・アカウント共有という最悪の運用
結果として、退職者のアカウント生き残り が頻発し、情報漏洩の原因になります。
④ 業務委託は“副業”で別案件も同じ端末で扱う
情報の混在は重大事故につながります。
・他社の資料と混ざる
・クラウドのアカウントを複数切り替える
・誤って他社にファイル送信
・ブラウザに前案件のキャッシュが残る
こうしたヒューマンエラー型の事故は正社員よりも圧倒的に多いです。
■ 情報漏洩が起きやすい“端末由来の具体例”
企業が実際に経験した事例を整理すると、以下が典型パターンです。
● ローカル保存された資料が第三者に見られる
BYOD端末で営業資料や顧客データがローカル保存された結果、
端末紛失 → 即アウト。
● スクリーンショットによる持ち出し
BYODはスクショ制御ができず、
「本人は悪気なし」で画像が残り続けることが多い。
● Google Drive・OneDriveの自動同期
業務用フォルダを個人アカウントに紐づけたまま、
写真・書類が全自動で個人側にコピーされる。
● 退場後もクラウドにアクセスできる
アカウント抹消が遅れたり、ブラウザキャッシュで再ログインできたりする。
● 別案件資料の誤送信
業務委託は複数プロジェクトを扱うため、メール誤送信は特に多い。
■ 企業が行うべき“雇用形態別に効く”現実的な対策
現場ですぐ導入でき、効果が高い順でまとめます。
1. 業務データを端末に残さない設計にする(最優先)
正社員・契約社員・業務委託の管理負荷の差を一気に解消する方法がこれです。
▼ 端末に残さない=漏洩しない
・キャッシュ禁止
・ローカル保存禁止
・コピー&スクショ制御
・ログ解析が可能
これを実現するツールとして
セキュアブラウザ/仮想ブラウザ が最適です。
2. アカウントの入退場管理(オンボーディング/オフボーディングの標準化)
契約社員・業務委託ほど短期間で入れ替わるため、
ID管理の遅延は致命傷になります。
・アカウント発行と停止は即日対応
・期限付きアカウントの自動失効
・共有アカウントの禁止
・停止ログの証跡管理
IDaaSの導入やワークフロー化が効果的です。
3. BYOD利用を前提としたセキュリティガイドライン整備
正社員と同じ規程では限界があります。
特に業務委託の場合、
・ローカル保存禁止
・個人クラウド接続禁止
・自動同期オフ
・業務用と私用ブラウザの分離
など“現実的に守れるルール”に落とすことが重要。
4. 業務アプリ利用の可視化(ログ管理)
・アクセス履歴
・ファイル閲覧
・異常な時間のアクセス
が見えるだけで、契約社員・業務委託管理の精度が向上します。
5. 退場後の監査プロセス
・アカウント停止
・端末からのデータ消去確認
・返却物チェック(支給端末の場合)
ここが甘い企業ほど漏洩を起こしています。
■ 最後に——端末が混在する時代の最適解は「データを端末に置かない」こと
契約社員・業務委託・派遣・副業ワーカーなど、
働き方が多様化した今、
企業が端末ごとにセキュリティをかけるのはもはや限界に近いです。
だからこそ、
“業務データはクラウドに置いたまま端末には残さない”
というゼロトラストの基本戦略が重要です。
その具体策として、
SmartGate のようなセキュアブラウザは非常に相性が良く、
・BYODでも安全に業務利用
・スクショ防止/コピー防止
・キャッシュ残留ゼロ
・退場した瞬間にアクセス不可
・端末問わず同じセキュリティレベルを実現
といった“働き方の多様化に強いセキュリティ”を実現できます。
契約社員・業務委託が当たり前の今、
企業は 「端末を信用せず、環境で守る」 視点へ移行することが不可欠です。




