VPNの乗り換えは本当に正解か?
リモートワークやクラウド活用が当たり前となった現在、多くの企業で「VPNの乗り換え」が検討テーマとして浮上しています。
背景には、回線の遅さや同時接続数の問題だけでなく、VPN自体がサイバー攻撃の侵入口として狙われやすくなっているという現実があります。
「古くなったから新しいVPNにする」という判断は分かりやすい一方で、
そもそもVPNという仕組みが今の業務に合っているのかを考え直す企業も増えています。
本記事では、VPNが置かれている最新のリスク状況を踏まえつつ、
VPN以外の選択肢へ乗り換えるという視点も含めて整理します。
なぜ今、VPNがサイバー攻撃の標的になっているのか
VPNは「突破できれば中に入れる」構造になりやすい
VPNは、認証を通過すると社内ネットワークへ接続できる仕組みです。
この特性は利便性が高い反面、攻撃者にとっては
- 脆弱性を突けば広い範囲に侵入できる
- 認証情報が漏れれば正規ユーザーとして振る舞える
という魅力的な標的になります。
近年はVPN機器やソフトウェアの脆弱性を狙った攻撃が繰り返し報告されており、
**「VPNを置いていること自体がリスクになり得る」**状況が生まれています。
パッチ適用や運用管理が追いつかない現実
VPNを安全に使い続けるには、
- 脆弱性情報の常時チェック
- 迅速なアップデート
- 設定変更の影響確認
といった継続的な運用が欠かせません。
しかし実際には、情シスが限られた人数でこれらを完璧に回すのは容易ではなく、
**「気づいた時には狙われていた」**というケースも起こり得ます。
VPNを「新しくする」だけでは解決しない理由
通信経路の問題と、情報管理の問題は別
VPNの乗り換え検討では、
- 速度が改善するか
- 接続数が増やせるか
といった通信面に注目が集まりがちです。
しかし、サイバー攻撃の観点で重要なのは、
- 接続後に何ができるのか
- 情報が端末に残るのか
という利用後の世界です。
ここが変わらなければ、VPNを新しくしてもリスク構造は大きく変わりません。
「社内に入れる」発想が前提になっていないか
VPNは「社内ネットワークに入る」ことをゴールにした仕組みです。
一方で、クラウド利用が中心となった現在では、
- ネットワークに入らせる必要がない業務
- 特定のシステムだけ使えれば良い業務
も増えています。
この状況でVPNを前提にし続けると、
必要以上に広いアクセス権を与えてしまう設計になりやすくなります。
VPN以外の対応策へ乗り換えるという考え方
接続ではなく「利用」を制御する発想
最近注目されているのは、
- ネットワークへの接続を前提としない
- アプリや業務単位でのアクセス制御
といった考え方です。
このアプローチでは、
- 端末に情報を残さない
- 操作範囲を限定する
といった設計が可能になり、
VPNが狙われるリスクそのものを減らす方向に進めます。
BYODや外部委託との相性も変わる
VPN前提の構成では、
私物端末や外部パートナーの利用が増えるほど、管理は複雑になります。
VPN以外の手段を前提にすると、
- 端末を信用しない
- 接続元を限定しない
という設計が取りやすくなり、
運用ルールもシンプルになります。
VPN乗り換えを検討する今こそ、設計を見直すタイミング
VPNの乗り換えは、
- 機器更新の問題
- コストの問題
として始まることが多いですが、
実はセキュリティ設計そのものを見直す好機でもあります。
「VPNを続けるか、別の方法に切り替えるか」
この問いに向き合うことで、数年先のリスクや運用負荷は大きく変わります。
SmartGateで実現する、VPNに依存しないリモートアクセス
SmartGateは、VPNのように社内ネットワークへ接続させるのではなく、
業務システムの利用そのものを安全に提供するという設計思想を採っています。
- 端末に情報を残さない
- ネットワークを広く開放しない
- 利用範囲を業務単位で制御できる
といった特長により、
VPNがサイバー攻撃の標的となる構造から距離を取ることが可能です。
VPNの乗り換えを考え始めた今だからこそ、
「別のVPNにする」だけでなく、
VPNに頼らない選択肢としてSmartGateを検討してみてはいかがでしょうか。



