お役立ちコラム集

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ゼロトラスト導入はなぜ失敗する?原因5つと対策をわかりやすく解説

ゼロトラストとは?従来のVPNとの違い

「ゼロトラスト」とは、「すべてのアクセスを信頼しない」ことを前提にしたセキュリティの考え方です。従来のように社内ネットワークを安全とみなす境界型防御とは異なり、ユーザーや端末、接続環境ごとに都度検証を行うのが特徴です。

一方、従来広く利用されてきたVPNは、社内ネットワークへ接続した時点で一定の信頼が与えられる仕組みです。このため、認証後の不正アクセスや情報漏洩リスクが課題とされてきました。

リモートワークやクラウド利用が進む現在、こうした背景からゼロトラストへの移行が進んでいます。

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ゼロトラスト導入が失敗する原因5つ

① 製品導入だけで終わっている

ゼロトラストは製品ではなく“概念”です。
にもかかわらず、ツール導入だけで「対応済み」としてしまうケースが多く見られます。

設計や運用を伴わない導入は、期待した効果を発揮しません。


② 現場運用を考慮していない

セキュリティを優先しすぎるあまり、

  • 認証回数が多すぎる
  • スマホからアクセスしづらい

といった状況が発生すると、現場で使われなくなります。

結果として、ルール逸脱やシャドーITを招き、かえってリスクが高まります。


③ ID・認証管理が不十分

ゼロトラストの中心は「誰がアクセスしているか」というID管理です。

  • アカウントが乱立している
  • 退職者のIDが残っている
  • パスワード管理が属人化している

この状態では、いくら高度な仕組みを導入しても機能しません。


④ 一括導入で負荷が大きい

全社一斉に導入しようとすると、

  • システム側の対応が追いつかない
  • 社員の理解が追いつかない

といった問題が発生し、運用が破綻します。


⑤ 社内ルール・教育が不足している

どれだけ仕組みを整えても、最終的に運用するのは人です。

ルールが曖昧なままでは、現場判断に任され、セキュリティの抜け漏れが発生します。


ゼロトラスト導入を成功させるための対策

これらの失敗を防ぐためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 守るべき情報・業務を明確にする
  • 利用シーン(外出・在宅・スマホ)を前提に設計する
  • 認証基盤を整備する

特に重要なのが、
シングルサインオン(SSO)や多要素認証(MFA)の導入です。

認証を一元化し、かつ安全性を高めることで、利便性とセキュリティの両立が可能になります。

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ゼロトラスト導入の進め方(スモールスタートの手順)

ゼロトラスト導入は段階的に進めることが成功の鍵です。

① 重要な業務システムから優先的に対応
② 一部部署で試験導入(PoC)
③ 課題を洗い出して改善
④ 全社展開へ拡大

このようにスモールスタートで進めることで、現場への負担を抑えつつ定着を図ることができます。


まとめ|ゼロトラストは設計と運用が成功の鍵

ゼロトラストは、単なるセキュリティ強化ではなく、業務環境そのものを見直す取り組みです。

失敗する企業の多くは、

  • ツール導入に偏っている
  • 現場を無視している
  • 準備不足のまま進めている

といった共通点があります。

逆に言えば、設計・運用・教育までを一体として考えることで、ゼロトラストは大きな効果を発揮します。

これから導入を検討する企業は、まずは自社の業務環境を整理し、「無理なく運用できる形」から段階的に進めていくことが重要です。


SmartGateで実現するゼロトラスト型アクセス

ゼロトラストの考え方を実現するためには、適切なアクセス管理基盤が必要になります。

SmartGateは、企業システムやクラウドサービスへのアクセスを安全に管理できるセキュリティソリューションです。

ユーザー認証やアクセス制御を適切に行うことで、従来のVPN中心のアクセス環境から、より安全で柔軟なアクセス管理へ移行することが可能になります。

これにより、社員は場所を問わず業務システムへ安全にアクセスでき、企業はセキュリティを維持しながらモバイルワークやクラウド活用を推進できます。

働き方やIT環境が変化する中で、企業のセキュリティ対策も進化が求められています。
ゼロトラストの考え方を取り入れることは、これからの企業IT環境を支える重要なステップと言えるでしょう。

SmartGateは、その実現を支えるソリューションとして、多くの企業の安全な業務環境を支えています。


執筆者:メディアマート株式会社 マーケティングチーム

クラウドPBX、セキュアブラウザ等のユニファイドコミュニケーションやネットワークセキュリティに関わる事業を15年運営。業界の最新常識やトレンド情報を発信しています。