お役立ちコラム集

働き方のDXと、ITセキュリティに関するお役立ち情報を発信しています

投稿者: mediamart

  • BYODの現況と企業が直面する最新課題——いま求められる現実的なセキュリティ対策とは

    BYODの現況と企業が直面する最新課題——いま求められる現実的なセキュリティ対策とは

    近年、リモートワークやモバイルワークの普及に伴い、**BYOD(Bring Your Own Device:個人所有端末の業務利用)は中小企業を中心に急速に広がりを見せています。
    特に従業員規模が小さくなるほど導入傾向は顕著で、ある調査では
    小規模企業の約40.7%が「BYODを認めている」**という結果も出ています。

    しかし、その一方で、MDM(端末管理)や紛失・盗難時のデータ消去といった基本的なセキュリティ対策を実施している企業は10%未満にとどまり、管理体制が整わないままBYODを運用している実態が浮き彫りになっています。

    つまり、“使われているのに、守られていない”——これが現在のBYODを取り巻くリアルな姿です。
    企業支給端末だけでは対応しきれない働き方が広がる中、従業員のスマホ・タブレットを業務に活用する流れは今後も加速するとみられますが、その裏側では情報漏洩やデータ散逸のリスクが静かに増大しています。

    本コラムでは、こうしたBYODの最新動向を踏まえながら、企業が直面する課題と、実際に取り得る現実的な対策について解説します。

    ※出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)『2021年度中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査ー調査報告書ー


    BYODが再び広がる背景

    1. リモートワーク常態化

    コロナ禍以降、リモートワークは「一時的措置」ではなく「恒常的な働き方」へと移行しました。
    その結果、企業支給端末だけでは対応しきれないケースが増加し、従業員が普段使い慣れている私物スマホを活用する流れが強まっています。

    2. 業務のスマホシフト

    勤怠、チャット、スケジュール、Web会議——
    もはや多くの業務アプリがスマホ前提に最適化されています。

    3. コスト削減

    端末の大量購入・管理には大きなコストがかかります。
    BYODは、IT資産管理の負荷軽減・コスト削減というメリットから、中小企業を中心に採用が進んでいます。


    現状の課題:セキュリティリスクはむしろ増大

    BYODは確かに便利ですが、次のようなリスクも抱えています。

    1. 私物端末はセキュリティレベルがバラバラ

    OS・アプリのアップデート状況や、ウイルス対策の有無、ロック設定などは完全に個人任せ。
    端末のセキュリティ強度に大きなバラツキがあるため、企業側では統制しづらいのが最大の問題です。

    2. 社内データの管理が難しい

    私物スマホで業務チャットやメールを扱うと、
    ・データコピー
    ・スクリーンショット
    ・個人アプリへの持ち出し
    といった “シャドーIT的な動き” を完全に防ぐことはできません。

    3. 退職者管理のリスク

    ユーザー側のメモリにもある通り、退職後にスマホ内の機密データが残る問題が多発しています。
    MFAやチャットログなど、クラウド時代だからこそ情報が分散しており、退職対応は従来より複雑化。

    4. 家族共有・複数アカウントの問題

    BYOD端末は
    ・家族と共有
    ・個人SNSアカウント
    などが入り混じり、
    “誰がいつ端末に触れたか”が企業側では把握できない 状態です。


    企業が取るべき現実的な対策

    完全に端末を統制できない以上、「端末を守る」より「データを守る」方向へと発想を切り替える必要があります。

    1. 安全な業務用環境を“端末に残さない”

    クラウドを使った分離アプローチが主流です。

    ▼ 代表例

    • セキュアブラウザ
      • データは端末に残らずクラウドのみ
      • コピー&ペースト禁止、スクショ制御が可能
    • VDI / 仮想デスクトップ
      • 端末側には画像データしか残らず、安全性が高い
    • ゼロトラスト型のアクセス制御
      • デバイス認証+ユーザー認証で、怪しい端末からのアクセスをブロック

    BYOD時代は、端末そのものを信用しないゼロトラスト思想が不可欠です。


    2. MDM / MAM の活用

    以前は「会社支給端末向け」というイメージの強かった MDM・MAM(端末/アプリ管理ツール)ですが、最近ではBYOD向けの“企業領域だけサンドボックス化”するタイプが増えています。

    これにより
    ・業務アプリ領域のデータ消去
    ・コピーガード
    ・遠隔ロック
    が現実的に可能になりました。


    3. 退職者のアクセス管理を標準フロー化

    BYODでは特に【退職者の残留データ】がトラブルの大きな原因です。

    現実的には次の運用が必須です。

    • 退職者のアカウントを即日無効化
    • クラウドサービス(Google Workspace / Microsoft 365 等)のセッション強制ログアウト
    • MFAの無効化
    • セキュアブラウザ領域のワイプ(データ削除)

    **アカウント管理の自動化(IDaaS、SSO)**が、BYODの安全運用には欠かせません。


    4. BYODポリシーの明確化と従業員教育

    BYODを許可する以上、
    「どこまでOKなのか」「どんな行為はNGか」
    を明確にしておく必要があります。

    【最低限の記載項目例】

    • 業務アプリのインストールルール
    • ロック設定やOS更新の必須化
    • 端末紛失時の連絡フロー
    • 退職時のデータ削除ルール

    BYODは従業員の協力なくして運用できないため、教育も重要です。


    まとめ:BYODは“管理できる前提”で導入する時代へ

    BYODは便利でコスト効率が良い一方、情報漏洩リスクをゼロにすることはできません。
    そのため、「端末を信用せず、データだけを守る」 というゼロトラスト型のアプローチが、現在では最も現実的な対策となっています。

    • セキュアブラウザ
    • 仮想デスクトップ
    • MDM/MAM
    • IDaaSによる統合アカウント管理

    これらを組み合わせて初めて、BYODを安全に運用することができます。

    スマホBYODの促進はSmartGateを是非ご参照ください!!

  • 契約社員・業務委託の端末情報漏洩リスク——企業が押さえるべき管理ポイントと現実的対策

    契約社員・業務委託の端末情報漏洩リスク——企業が押さえるべき管理ポイントと現実的対策

    企業の働き方が多様化し続ける中、契約社員・派遣社員・業務委託など、**「正社員ではない立場の人材」**が業務の一部を担うケースは急増しています。
    特にIT・コンサル・営業・コールセンター・事務アウトソースなどの現場では、非正規人材が業務の4〜6割を占めることも珍しくありません。

    しかし、そこで大きな課題となるのが 端末を起点とした情報漏洩リスク です。

    雇用形態が違うということは、「管理の仕組み」「端末の扱い」「データの保護レベル」も正社員と同じようにはいきません。
    その結果、多くの企業で “情報セキュリティの盲点” になっているのが現実です。

    この記事では、契約社員・業務委託ならではの情報漏洩リスクと、企業が取り入れるべき現実的な対策をわかりやすく解説します。


    ■ なぜ契約社員・業務委託は情報漏洩が起きやすいのか?

    雇用形態による違いは“マネジメント負荷”に直結します。特に大きいのは以下4点です。


    ① 端末の所有者が企業ではないケースが多い

    正社員:会社支給PC
    契約社員:支給 or BYOD混在
    業務委託:基本BYOD、自前端末

    業務委託者のPC・スマホは完全に「個人資産」です。
    企業は “勝手にソフトを入れる、設定を変える” ことができません。

    それでも業務は依頼したい——
    ここにリスクが生まれます。


    ② 雇用契約の縛りが弱く、情報ガバナンスが効きづらい

    正社員と違い、
    ・守秘義務の深さ
    ・企業が与えられる指示権
    ・監査の範囲
    などが契約で制限されます。

    そのため「行動管理」より「環境で守る」仕組みが必須です。


    ③ アカウント管理が複雑になる

    契約社員や業務委託は以下のような状況がよく起きます。

    ・短期契約
    ・出入りが激しい
    ・複数企業と掛け持ち
    ・アカウント停止が遅れる
    ・アカウント共有という最悪の運用

    結果として、退職者のアカウント生き残り が頻発し、情報漏洩の原因になります。


    ④ 業務委託は“副業”で別案件も同じ端末で扱う

    情報の混在は重大事故につながります。

    ・他社の資料と混ざる
    ・クラウドのアカウントを複数切り替える
    ・誤って他社にファイル送信
    ・ブラウザに前案件のキャッシュが残る

    こうしたヒューマンエラー型の事故は正社員よりも圧倒的に多いです。


    ■ 情報漏洩が起きやすい“端末由来の具体例”

    企業が実際に経験した事例を整理すると、以下が典型パターンです。


    ● ローカル保存された資料が第三者に見られる

    BYOD端末で営業資料や顧客データがローカル保存された結果、
    端末紛失 → 即アウト。


    ● スクリーンショットによる持ち出し

    BYODはスクショ制御ができず、
    「本人は悪気なし」で画像が残り続けることが多い。


    ● Google Drive・OneDriveの自動同期

    業務用フォルダを個人アカウントに紐づけたまま、
    写真・書類が全自動で個人側にコピーされる。


    ● 退場後もクラウドにアクセスできる

    アカウント抹消が遅れたり、ブラウザキャッシュで再ログインできたりする。


    ● 別案件資料の誤送信

    業務委託は複数プロジェクトを扱うため、メール誤送信は特に多い。


    ■ 企業が行うべき“雇用形態別に効く”現実的な対策

    現場ですぐ導入でき、効果が高い順でまとめます。


    1. 業務データを端末に残さない設計にする(最優先)

    正社員・契約社員・業務委託の管理負荷の差を一気に解消する方法がこれです。

    ▼ 端末に残さない=漏洩しない

    ・キャッシュ禁止
    ・ローカル保存禁止
    ・コピー&スクショ制御
    ・ログ解析が可能

    これを実現するツールとして
    セキュアブラウザ/仮想ブラウザ が最適です。


    2. アカウントの入退場管理(オンボーディング/オフボーディングの標準化)

    契約社員・業務委託ほど短期間で入れ替わるため、
    ID管理の遅延は致命傷になります。

    ・アカウント発行と停止は即日対応
    ・期限付きアカウントの自動失効
    ・共有アカウントの禁止
    ・停止ログの証跡管理

    IDaaSの導入やワークフロー化が効果的です。


    3. BYOD利用を前提としたセキュリティガイドライン整備

    正社員と同じ規程では限界があります。

    特に業務委託の場合、

    ・ローカル保存禁止
    ・個人クラウド接続禁止
    ・自動同期オフ
    ・業務用と私用ブラウザの分離
    など“現実的に守れるルール”に落とすことが重要。


    4. 業務アプリ利用の可視化(ログ管理)

    ・アクセス履歴
    ・ファイル閲覧
    ・異常な時間のアクセス
    が見えるだけで、契約社員・業務委託管理の精度が向上します。


    5. 退場後の監査プロセス

    ・アカウント停止
    ・端末からのデータ消去確認
    ・返却物チェック(支給端末の場合)

    ここが甘い企業ほど漏洩を起こしています。


    ■ 最後に——端末が混在する時代の最適解は「データを端末に置かない」こと

    契約社員・業務委託・派遣・副業ワーカーなど、
    働き方が多様化した今、
    企業が端末ごとにセキュリティをかけるのはもはや限界に近いです。

    だからこそ、
    “業務データはクラウドに置いたまま端末には残さない”
    というゼロトラストの基本戦略が重要です。

    その具体策として、
    SmartGate のようなセキュアブラウザは非常に相性が良く、

    ・BYODでも安全に業務利用
    ・スクショ防止/コピー防止
    ・キャッシュ残留ゼロ
    ・退場した瞬間にアクセス不可
    ・端末問わず同じセキュリティレベルを実現

    といった“働き方の多様化に強いセキュリティ”を実現できます。

    契約社員・業務委託が当たり前の今、
    企業は 「端末を信用せず、環境で守る」 視点へ移行することが不可欠です。

  • 退職者のスマホからの情報漏洩を防ぐために——企業がいま取るべき現実的な対策とは

    退職者のスマホからの情報漏洩を防ぐために——企業がいま取るべき現実的な対策とは

    近年、企業の情報漏洩リスクの中で密かに増えているのが 「退職者が使用していたスマートフォンからの情報流出」 という問題です。
    DXの浸透により業務の多くがクラウド化され、スマホを使った業務アクセスが一般化している現在、個人所有の端末(BYOD)・貸与端末どちらも情報漏洩の起点になり得ます。

    情報セキュリティの観点では、在職中のアクセス制御やデバイス管理ばかり議論されがちですが、退職プロセスこそが最も脆弱で、かつ攻撃者にも狙われやすいポイント
    この記事では、退職者スマホ由来の情報漏洩リスクの実態、企業が抱えやすい課題、そして実現性の高い対策について体系的に解説します。


    ■ なぜ「退職者のスマホ」が高リスクなのか

    退職時、組織は「アカウント停止」や「退職面談」など表面的なオフボーディングに目がいきがちですが、実際には以下の理由でスマホは危険な入口になっています。

    1. 個人スマホに業務データが残りやすい

    ・LINEやGmailにファイルを送っていた
    ・営業資料を写真で保存していた
    ・ブラウザにパスワードが残っていた
    こうした“シャドーIT的行動”は珍しくありません。

    2. クラウドサービスはアプリが残ると再ログインしやすい

    Google Workspace、Microsoft 365、Salesforceなどはアプリからワンタップで再ログインできてしまうケースがあり、アカウント停止後もキャッシュされている情報が閲覧される可能性があります。

    3. 退職者が悪意なく漏洩を起こすケースも多い

    ・誤って前職のアドレス帳に連絡
    ・古い資料を副業先や再就職先で再利用
    ・退職後も共有フォルダに入れていた
    「意図的ではないが重大な事故」になりやすいのが特徴です。

    4. 悪意を持ったケースは深刻

    競合企業への転職をきっかけに、顧客リスト、取引条件、技術資料を持ち出す問題は実際に発生し続けています。
    “デジタルの持ち出し”はUSBだけでなく、スマホアプリが最大の出口になることを忘れるべきではありません。


    ■ 企業側のよくある問題点

    退職者による漏洩が起きる企業には共通点があります。

    ① BYOD管理が実質「自己管理」になっている

    ・MDMを入れていない
    ・アプリ利用ルールは口頭ベース
    ・削除証跡が残らない
    これでは“企業データが個人スマホに紛れている状態”を把握できません。

    ② アカウント停止のタイミングがバラつく

    退職日当日の停止が徹底されておらず、
    「翌日まで生きていた」「社内手続きが遅れた」などの遅延は日常的に起こります。

    ③ 退職者チェックリストが古い

    スマホ中心の業務に移行しているのに、
    ・ノートPCの返却チェック
    ・入館カードの返却
    など旧来の項目しか存在せず、スマホ関連の確認や制御が抜け落ちているケースが多いです。


    ■ 退職者スマホ漏洩を防ぐ“現実的な”セキュリティ対策

    以下は、実施しやすく効果が高い対策を優先度順にまとめたものです。

    1. 情報へのアクセスを「スマホ内に残さない設計」にする

    最も強力なのは、業務データを端末に保存させない運用です。
    ・クラウド閲覧はセキュアブラウザ経由
    ・キャッシュ禁止
    ・ローカル保存不可
    これにより、端末自体はリスク要因ではなくなります。

    2. アカウント停止の自動化

    ID管理を手動でやっている企業ほど漏洩リスクが高いです。
    ・退職日入力 → 自動でアクセス停止
    ・停止後のログイン試行を検知
    こうしたIAM/IDaaSの活用が有効です。

    3. モバイルアクセスログの可視化

    退職者が最後にどのアプリを利用していたか、機密データにアクセスしていたかを把握できると「漏れている可能性」の判断が一段上がります。

    4. BYOD利用ガイドラインの再構築

    ・保存禁止
    ・持ち出し禁止
    ・カメラ撮影の扱い
    など、スマホ特有のリスクを反映したガイドラインが必要です。

    5. 退職オフボーディングプロセスの標準化

    ・使用アプリの一覧
    ・ID停止の実施証跡
    ・端末から企業データ削除
    これらをテンプレート化し、総務・情シス双方が抜け漏れなく扱えるようにすることで事故発生率が大幅に下がります。


    ■ 最後に:スマホを安全に業務利用するなら「ブラウザ分離」が最適解

    退職者の情報漏洩をゼロに近づけるには、
    “端末側にデータを残さない仕組み”
    が最も効率的で、特にBYOD時代では必須です。

    そのアプローチとして有効なのが セキュアブラウザ です。

    セキュアブラウザを使えば
    ・キャッシュ禁止
    ・コピー禁止
    ・スクショ制御
    ・退職時にただちにアクセス権を無効化
    などの制御が可能になり、退職者スマホ経由の漏洩リスクを根本から下げられます。

    貴社でBYOD・スマホ活用が広がっているなら、
    退職者リスク対策として SmartGate のようなセキュアブラウザ導入は非常に理にかなった選択肢です。

  • 情報システム部・総務部担当者必見:BCP対策としての従業員安否確認の現実的アプローチ

    情報システム部・総務部担当者必見:BCP対策としての従業員安否確認の現実的アプローチ

    安否確認の重要性

    災害発生時、企業が最初に把握すべきは従業員の安全です。迅速な安否確認により、被災状況を踏まえた適切な指示や業務判断が可能になります。具体的には以下の利点があります。

    • 迅速なリスク対応:安全な従業員と支援が必要な従業員を把握することで、現場対応や出社判断を的確に行える。
    • 事業継続判断の精度向上:人員の可用性をリアルタイムで確認できるため、業務の優先順位や復旧計画を最適化可能。
    • 社会的信用の維持:従業員や関係者への迅速な安全情報提供は、企業の信頼性向上につながる。

    安否確認は単なる義務ではなく、BCPの中核として位置づけるべきです。

    従来の課題

    従来の電話やメールによる安否確認には、いくつかの課題があります。

    • 連絡の遅延:災害時の通信混雑により、電話やメールは即時確認が困難。
    • 人的負荷の増大:社員数が多い場合、総務担当者が一人ひとりに連絡するのは非現実的。
    • 情報の散在:メールや電話で集めた情報は管理や分析が煩雑で、迅速な判断に活かしにくい。

    このため、効率的かつ正確な安否確認手段が求められています。

    現実的な安否確認方法

    近年はクラウド型安否確認システムの導入が進んでいます。代表的な機能として以下が挙げられます。

    1. マルチデバイス対応:スマートフォンアプリやPCから簡単に安否報告可能。
    2. プッシュ通知:災害発生時にスマホアプリに即時通知。通信環境がある限り最速で連絡可能。
    3. SMS/メール通知:ネットワーク不安定時も到達率が高く、複数手段を組み合わせることで連絡漏れを防止。
    4. 自動電話通知(IVR):スマホ非利用者向けに音声で安否確認。
    5. 安否ステータス管理:「安全」「負傷」「支援必要」「未回答」などを選択でき、リアルタイムでダッシュボードに集計。
    6. 緊急通知の一斉送信:事前登録された連絡先へ一括通知可能。
    7. 災害ログの保管:過去の災害時の安否報告や対応状況を記録し、次回BCP改善に活用可能。

    情報システム部・総務部の役割

    安否確認システムの効果的運用には、情報システム部と総務部の連携が不可欠です。

    • 情報システム部:システム選定、導入、運用保守、アクセス管理など技術面を担当。
    • 総務部:従業員への周知、教育、マニュアル作成、運用ルールの策定を担当。

    さらに、定期的な訓練やテスト通知を行い、災害発生時にスムーズに運用できる体制を整備することが求められます。

    運用の現場ポイント

    • 事前登録情報の更新:住所や緊急連絡先、勤務形態の変更に応じて情報を最新化。
    • 簡易報告フォーム:ワンタップで「安全」「負傷」「支援必要」を報告可能にし、迅速な状況把握を実現。
    • 報告漏れ対策:未回答者には自動リマインド。部署ごとに状況を確認。
    • BCP計画との連動:安否確認結果を基に出社指示や在宅勤務、業務再開判断を即時実施可能。
    • セキュリティ管理:個人情報や緊急連絡先は暗号化保存、アクセス権限を限定。災害時以外には閲覧不可に設定。

    まとめ

    災害や緊急事態は予測が困難であり、その影響は従業員の安全だけでなく、事業継続そのものに直結します。そのため、従業員安否確認の仕組みは、BCPにおける「有事の保険」として欠かせません。迅速かつ正確に状況を把握することで、安全な従業員と支援が必要な従業員を即座に判別でき、出社指示や在宅勤務の判断、業務再開の優先順位付けなど、BCP計画の実効性を高めることが可能です。

    このためには、情報システム部と総務部の密な連携が不可欠です。情報システム部はシステムの選定や導入、運用保守、アクセス管理などの技術面を担い、総務部は従業員への周知、教育、マニュアル作成、運用ルールの策定を担当します。さらに、定期的な訓練やテスト通知を実施することで、実際の災害時にもスムーズに運用できる体制を整えておくことが重要です。

    また、安否確認システムの運用においては、事前登録情報の定期更新や簡易報告フォームの整備、未回答者への自動リマインドなど、現場での実効性を高める工夫が求められます。収集した情報はBCP計画と連動させ、出社・在宅・業務再開判断に即座に活用できる状態にしておくことで、災害時の意思決定スピードが大きく向上します。個人情報や緊急連絡先の管理についても、暗号化やアクセス制限を適切に行い、セキュリティ面の配慮を徹底することが欠かせません。

    こうした仕組みを構築することで、企業は従業員の安全確保と事業継続力の向上を同時に実現できます。BCP対策としての従業員安否確認はもはや義務ではなく、企業の信頼性を支える重要な基盤です。

    ここで注目したいのが、SmartGateの安否確認オプションです。SmartGateは通常のセキュアブラウザ機能に加え、プッシュ通知による迅速な従業員連絡を可能にします。スマートフォンやPCからの簡単な報告操作に対応し、未回答者へのリマインド機能も備えているため、災害発生時の安否確認業務を効率化できます。BCP体制を強化したい企業にとって、SmartGateは現場で即戦力となる安否確認の仕組みとして活用可能です。

  • BYOD体制導入時に発生する費用とは?企業が押さえるべきポイント

    BYOD体制導入時に発生する費用とは?企業が押さえるべきポイント

    近年、企業のIT環境では BYOD(Bring Your Own Device) の導入が進んでいます。従業員が個人所有のスマートフォンやタブレット、PCを業務に活用することで、端末購入費や維持費の削減、働き方の柔軟化が期待できます。しかし、BYOD体制を整備する際には、初期費用や運用コスト、セキュリティ対策費用など、意外に見落としがちな費用が発生します。本稿では、BYOD導入時の費用構造と、企業が計画的に対応すべきポイントについて詳しく解説します。


    1. BYOD導入における初期費用

    BYOD体制を構築する際、まず初期費用として考慮すべき項目は以下の通りです。

    (1) デバイス管理システム(MDM/MAM)の導入費用

    従業員の個人端末を安全に管理するためには MDM(Mobile Device Management)MAM(Mobile Application Management) の導入が不可欠です。これにより、紛失や盗難時の遠隔ワイプや、業務データの暗号化などが可能となります。

    • 導入費用は、システムの規模や機能により数十万円から数百万円規模になることもあります。
    • 従業員1人あたりのライセンス費用が発生する場合もあり、規模が大きい企業では年間コストとして数百万円以上が想定されます。

    (2) ネットワーク環境整備費用

    BYODでは、社内ネットワークへのアクセス管理やVPNの整備が必要です。安全な Wi-Fiアクセスポイント の増設や、セキュアブラウザ 導入などが初期費用に含まれます。社外からのアクセスを安全にするため、ファイアウォールやZTNA(Zero Trust Network Access)の導入も検討されます。

    (3) セキュリティ対策費用

    個人端末を業務で使用する場合、マルウェア対策やデータ暗号化が必須です。

    • エンドポイントセキュリティソフトの導入費や、端末紛失時の遠隔ワイプ機能の設定などが初期費用として発生します。
    • 従業員の端末スペックやOSによっては追加設定が必要な場合もあり、思わぬ追加コストがかかることがあります。


    2. BYOD運用に伴うランニングコスト

    BYODは初期費用だけでなく、運用フェーズでも費用が発生します。

    (1) MDM/MAMライセンス費

    多くのMDM/MAMは サブスクリプション型ライセンス で提供されます。

    • 従業員数の増減に応じて月額課金が変動するため、年度予算に組み込む必要があります。
    • また、ソフトウェアのバージョンアップや追加機能利用時には、追加ライセンス料が発生する場合があります。

    (2) サポート・管理人件費

    BYOD導入後、端末トラブルやセキュリティインシデントが発生する可能性があります。

    • IT部門による問い合わせ対応や端末管理のための人件費が継続的にかかります。
    • 社員向け教育やマニュアル作成、セキュリティ啓蒙活動も運用コストに含まれます。
    • 特に在宅勤務やリモートワークが多い場合、サポート工数は従来の社給端末より増加する傾向があります。

    (3) ネットワーク・セキュリティ維持費

    VPNやセキュアアクセス、クラウドサービスの利用料など、ネットワーク運用コスト が継続的に発生します。

    • クラウド型のゼロトラストセキュリティやセキュアブラウザは、従業員1人あたり月額数百円〜千円程度の費用がかかることがあります。
    • 社内LANや無線環境の保守・更新費用もランニングコストに含める必要があります。


    3. BYOD費用を最小化するポイント

    BYOD体制の費用は、戦略的に計画することで最小化可能です。

    1. デバイス範囲を限定する
      • スマートフォンのみ、PCのみなど範囲を限定することで管理コストを削減できます。
    2. セキュリティレベルを業務区分ごとに差別化
      • 重要データを扱う部門だけ高セキュリティを適用することで、全社員に同一コストをかけずに済みます。
    3. クラウドサービス活用による設備削減
      • クラウド型MDMやゼロトラストサービスを活用することで、オンプレ設備や保守費用を大幅に削減できます。
    4. 従業員教育によるコスト削減
      • 正しい端末管理やセキュリティ意識を浸透させることで、トラブル発生件数を減らしサポートコストを抑制可能です。


    4. BYOD導入の費用とROI(投資対効果)の考え方

    BYODは単なるコストではなく、業務効率や従業員満足度向上という ROI を意識することが重要です。

    • 初期費用や運用コストが発生しても、端末購入費の削減やリモートワークの効率化で十分に回収可能なケースがあります。
    • 例えば従業員50人規模の企業で、従来は会社貸与端末に年間100万円程度の維持費がかかっていた場合、BYOD導入で年間50〜70万円のコスト削減が見込めます。
    • また、従業員が自分の使い慣れた端末を業務に活用できるため、操作効率の向上やフレキシブルな働き方が可能になります。


    まとめ

    BYOD体制の確立には、初期費用としてMDM/MAM導入やネットワーク整備、セキュリティ対策が必要です。運用コストとしては、ライセンス費用やサポート費、ネットワーク維持費が継続的に発生します。しかし、デバイス範囲の限定や業務区分によるセキュリティ差別化、クラウドサービス活用により費用を抑えつつ、従業員の柔軟な働き方を実現できます。

    BYOD導入を検討する企業は、単なる費用だけでなく、業務効率や従業員満足度も含めた総合的な費用対効果を評価し、最適な体制を構築することが成功の鍵です。

    BYOD × SmartGate

    BYOD環境でのセキュリティ対策をさらに強化するなら、セキュアブラウザ「SmartGate」 の活用が有効です。SmartGateは、個人端末からの業務アクセスを安全に管理し、データの暗号化や情報漏洩防止を実現します。これにより、従業員は自分の端末を使いながらも、企業は安心してBYODを導入できる環境を整えることが可能です。BYODとSmartGateの組み合わせは、柔軟な働き方と高いセキュリティの両立を目指す企業にとって最適な選択肢と言えるでしょう。

  • 【完全版】AI時代のサイバー攻撃から個人情報を守る

    【完全版】AI時代のサイバー攻撃から個人情報を守る

    AIがあらゆる業務に浸透した今、サイバー攻撃の形も劇的に変化している。
    従来は限られたスキルを持つ攻撃者だけが実行できた手口が、生成AIの普及によって**誰でも高度な攻撃を“作れる時代”**に入った。これに伴い、個人情報はかつてないほど価値が高まり、攻撃の主対象となっている。企業にとって個人情報の保護はもはや“法令遵守”ではなく“経営リスク管理”であり、ブランドの信用を守る生命線だ。本稿では、AI時代における最新の脅威構造と、企業が今取るべき対策を包括的に解説する。


    ■ AIが攻撃者に与えた「質的変化」

    2024〜2025年にかけての最大の変化は、攻撃の高度化がコストゼロで行えるようになったことだ。

    ● ① AIフィッシングメールの精密化

    攻撃者はSNS・企業HP・ニュース記事から人物情報を集め、生成AIで「相手に合った文体」に最適化されたフィッシングメールを作成する。以前のような不自然な日本語ではなく、内部メールと見分けがつかないほど自然な文面が量産されるため、従来の“目視チェック”は限界に来ている。

    ● ② 自動化されたパスワード推測

    漏えいデータやOSINT情報を基に、AIが「その人が使いそうなパスワード」を候補生成し、総当たり攻撃を高速化する。特に“パスワード再利用”はAI攻撃との相性が最悪で、一度漏れると複数のサービスが即時突破される危険性がある。

    ● ③ ソーシャルエンジニアリングの半自動化

    攻撃者は生成AIに「この会社の営業担当が返信しそうな文章」を作らせたり、「顧客と誤認させる会話シナリオ」を作らせることができる。つまり“人の心理”を狙った侵入が、プログラミングではなく会話生成AIで行われるようになっている。

    こうした変化により、攻撃の敷居は下がり、攻撃精度は上がるという最悪の状況が生まれている。


    ■ ゼロトラストは「2.0時代」へ

    多くの企業が2020〜2023年にゼロトラストを導入したが、近年は“ゼロトラスト1.0の壁”が顕在化している。

    ● ゼロトラスト1.0の限界

    • 認証は強化できるが、情報の流れまでは追えない
    • クラウド・SaaSが増えると設定運用が複雑化
    • ログ量が膨大で監査が追いつかない

    AI時代の攻撃は“認証突破後の内部挙動”に重点があるため、外側の防御だけでは不十分だ。

    ● ゼロトラスト2.0のポイント

    ゼロトラスト2.0は「データ中心の継続監視」を軸とする新しい考え方であり、以下が要点となる。

    1. ユーザー行動を常時モニタリング
    2. データアクセスのリスクスコア化
    3. 異常挙動を自動遮断(Behavior-based Defense)
    4. SASE・SSEによるクラウド境界での制御

    つまり、“信用しない”だけでなく“常に評価し続ける”という動的モデルに変わっている。


    ■ 個人情報保護の最新トレンド4選

    AI攻撃を前提にすると、従来の「ウイルス対策+ファイアウォール」では明らかに不足する。ここでは、2025年時点で企業が必ず押さえておくべき最新トレンドを整理する。


    【1】Behavior-based Defense(振る舞いベース防御)

    AIを活用し、ユーザーやデバイスの“普段の行動パターン”を学習し、逸脱があれば即座に遮断する仕組み。

    例:

    • 深夜帯に顧客データに大量アクセス
    • VPN未認証の端末でファイルを大量ダウンロード
    • 普段触らない部署のフォルダに突然アクセス

    これらは「ID・パスワードが合っていても不正」と判定し、自動対応される。
    個人情報保護の実務において、振る舞い検知は最も効果が高い。


    【2】SASE / SSEによる“データ流通の統合管理”

    クラウド利用が前提の現代では、データはオフィスではなくインターネット上を流れる。
    その流れを見張るのが SASE / SSE である。

    • クラウドアプリ間のデータ移動を可視化
    • 個人情報の持ち出しを自動制御
    • SaaSへの不正ログインを遮断
    • ダウンロードを読み取り専用に強制化

    「誰が、どこで、どのデータを扱っているか」が可視化されるため、企業は“データの交通整理”ができるようになる。


    【3】SBOM(Software Bill of Materials)

    ソフトウェアの“部品表”を管理し、どのライブラリに脆弱性があるかを瞬時に特定する仕組み。
    攻撃の多くは脆弱なOSSライブラリを突くため、SBOMは個人情報保護においても極めて重要である。

    特に2024年以降、サプライチェーン攻撃が急増し、
    「自社は安全でも、依存サービスが攻撃される」ケースが問題視されている。
    SBOMはこの“盲点”を早期検知する鍵になる。


    【4】動的暗号化(Adaptive Encryption)

    従来の暗号化は保存時のみだったが、今は状況に応じてリアルタイムで暗号化レベルを変える。

    • 社外アクセス → ファイルは常に暗号化状態
    • USB接続 → 自動的に編集禁止モード
    • 異常挙動 → ダウンロード全停止

    漏えいしたとしても“解読できない状態”を維持できるため、被害は劇的に減る。


    ■ 個人情報が漏えいすると、企業は何を失うのか

    個人情報漏えいは、単なるミスや事故ではない。
    現代では以下のように“複合的な損害”が発生する。

    • SNSによる炎上 → ブランドイメージ毀損
    • 顧客離れ → 売上の長期低下
    • 謝罪・補償費用 → 数千万〜数億円規模
    • 行政処分 → 事業停止のリスク
    • パートナー企業との信頼低下

    特に近年は、「サイバー事故対応そのものが企業価値に影響する」という傾向が強く、
    セキュリティを軽視する企業は競争から脱落する可能性が高い。


    ■ 結論:AI攻撃の時代、“守り方”もAI化しなければ勝てない

    個人情報を守るためには、
    「漏えいをゼロにする」ではなく「漏えい前後の全プロセスを継続監視し、被害を最小化する」
    という発想が重要だ。

    そのための武器は以下の通りだ。

    • 行動ベースの自動検知
    • ゼロトラスト2.0の継続的評価
    • SASE/SSEによるクラウド境界管理
    • SBOMによるサプライチェーン可視化
    • 動的暗号化による最終防衛

    攻撃者がAIで武装する時代、
    企業の個人情報保護も“AIを前提にした戦い方”へ進化させなければならない。

    個人情報は、企業の信頼そのもの。
    守ることは、企業の未来を守ることに直結している。

    近年、サイバー攻撃の高度化により「個人が気を付ける」だけでは防ぎきれない局面が増えています。特にクラウドサービスの利用拡大やテレワークの一般化は、企業側に“境界防御に依存しない新しい対策”を求めています。

    そこで重要になるのが 「どこからアクセスしても安全に業務ができる環境を用意する」という視点 です。
    ゼロトラスト、SASE、セキュアアクセス、さまざまな言葉がありますが、本質は「ユーザー・端末・通信を常に検証し、必要最小限だけ許可する」仕組みづくりにあります。

    この実装を最小の負担で実現する選択肢として、
    セキュアブラウザというアプローチ が再評価されています。

    端末にデータを残さず、コピー禁止やスクリーンショット制御、外部保存のブロックなどを統合的に行えるため、
    個人情報・顧客データ・社内資料が“端末”から漏れるリスクそのものを劇的に減らせる からです。

    特に SmartGate は、
    ・ゼロトラスト設計
    ・デバイス依存しないアクセス制御
    ・クラウドサービスとの高い親和性
    など、最新のセキュリティ思想を“現場が使いやすい形”で提供しており、
    「まずは情報漏えいリスクを可視化し、安全にクラウド運用したい」という企業に非常に相性が良い です。

    もし「社員の端末管理がきびしい」「どこからでも安全に業務させたい」
    そんな課題を抱えているのであれば、SmartGate を選択肢に加えてみる価値は十分にあります。

  • シングルサインオンとセキュアブラウザの最適構成

    シングルサインオンとセキュアブラウザの最適構成

    “入り口管理”と“データ保護”を両立するための新常識

    クラウド活用が業務の中心となった現在、多くの企業が「SSO(シングルサインオン)」を導入しています。
    ID・パスワードの統合管理は、利便性向上だけでなくセキュリティ強化にも直結するため、多くの組織が取り組むべき基盤と言えます。しかし、SSOだけでは防げないリスクが増えていることも事実です。

    そこで注目されているのが、「セキュアブラウザ」との組み合わせによる多層防御です。
    本コラムでは、SSOとセキュアブラウザをどのように組み合わせると安全かつ快適な業務環境が実現できるのかを、構成例を交えて解説します。

    セキュアブラウザとは何か?仕組みやメリットを徹底解説 – コラム集

    シングルサインオン(SSO)とは?SmartGateで安全・便利なアクセス管理 – コラム集


    SSOは“入り口のセキュリティ”、セキュアブラウザは“出口のセキュリティ”

    まず整理しておくべきなのは、SSOとセキュアブラウザは役割がまったく異なる技術だという点です。

    SSOの役割

    • 複数クラウドサービスの認証を一元化
    • 多要素認証(MFA)や条件付きアクセスで“誰がアクセスできるか”を管理
    • ログイン履歴の把握や異常検知など、IDを軸にしたセキュリティ強化が可能

    つまりSSOは、いわば「建物への入り口」を管理する門番に近い存在です。

    セキュアブラウザの役割

    • ダウンロード禁止、コピー&ペースト禁止など“データを端末に残さない”
    • キャッシュ非保持、スクリーンショット禁止など、情報漏洩の出口を抑制
    • BYOD(私物端末)でも安全に業務アクセスできる

    こちらは、建物内に入った後の「行動制限」と「データ管理」を担います。

    SSOだけで不正ログインは防げても、ログイン後にデータを持ち出されると意味がありません。
    逆にセキュアブラウザだけを導入しても、誰でもログインできる状態では本末転倒です。

    両者を組み合わせて初めて、入口と出口が両方守られたセキュアな環境が成立します。


    なぜ今、SSOだけでは不十分なのか

    SSOの導入企業が増える一方で、「SSOだけではデータ保護が追いつかない」という問題が顕在化しています。主な理由は次の通りです。

    1. 利用端末の多様化

    スマホ、タブレット、在宅PCなど“企業の管理外の端末”からのアクセスが増加し、データ持ち出しリスクが急上昇。

    2. クラウドサービスの増加

    SaaS型サービスが増え、社外にデータが保存される機会が増えたため、漏えいポイントも拡散。

    3. 人的ミス・悪意のある操作

    認証が通った後の「コピー」「保存」「スクショ」などは、SSOでは防御不可。

    4. MFA突破の増加

    フィッシングやプッシュ爆撃などでMFAが突破される事例も増加し、ログイン後の対策が不可欠に。

    これらの要因が重なり、「ID管理だけでは情報ガバナンスが保てない」状況になりつつあります。


    SSO × セキュアブラウザの具体的な構成例

    では、SSOとセキュアブラウザはどのように組み合わせるのが理想なのでしょうか。
    実際の企業で多く採用されているパターンを紹介します。

    構成例①:SSOで認証 → セキュアブラウザで業務アプリを限定利用

    1. ユーザーはSSOポータルにログイン
    2. 認証後、クラウドサービスへアクセス
    3. 特定アプリはセキュアブラウザ経由でしか開けない
    4. ダウンロード・コピー・スクショ禁止を適用
    5. 端末にはデータが残らない

    もっとも一般的で、多くの企業が採用する“王道構成”です。
    情報漏洩リスクを抑えつつ、ユーザー体験も損なわない点がメリット。

    構成例②:BYOD向けにセキュアブラウザのみ許可

    会社支給デバイス → 通常ブラウザから利用可能
    私物端末(BYOD) → セキュアブラウザ強制

    この構成は、規模の大きい企業で特に人気です。
    管理外端末に最もリスクがあるため、制御のメリハリがつけられます。

    構成例③:アクセス先ごとに利用ブラウザを切り替え

    • 電子メールやファイル共有 → セキュアブラウザ
    • 勤怠管理・ワークフロー → 通常ブラウザ
    • 社内システム → VPNまたはゼロトラスト

    業務内容によってセキュリティレベルを調整する、柔軟性の高い構成です。


    SSO × セキュアブラウザを導入するメリット

    ◆ 利用者:ログインは1回だけ、操作もシンプル

    SSOによってID管理がラクになり、業務専用ブラウザで迷うこともありません。

    ◆ 管理者:統制が効きやすい

    • アクセス権管理はSSOに集約
    • データ持ち出し制御はセキュアブラウザで一括適用
    • ログは両方から取得でき、監査にも強い

    「誰が・いつ・どこで・何をしたか」が可視化されることで、ガバナンスが一段階上がります。

    ◆ 情報セキュリティ:入り口+出口の二重ロック

    ゼロトラストの考え方にも合致し、クラウド時代のセキュリティに最適です。


    どんな企業に向いている?

    • BYODを許可したい
    • 外部委託先やアルバイト・パートなど“多様な働き手”が混在
    • 個人情報・顧客データを扱う(自治体、医療、教育、小売など)
    • 監査対応が必要(金融・上場企業など)
    • SaaS利用が増え、ID管理が複雑化している

    現代の企業ほぼすべてが何らかの形で該当すると言っても過言ではありません。


    まとめ:SSOにセキュアブラウザを組み合わせるのが“これからの標準構成”

    SSOはクラウド時代の基盤技術ですが、認証後のユーザー操作までは制御できません。
    一方で、セキュアブラウザはユーザー端末の動きを制御し、情報漏洩を防ぐ最後の砦になります。

    この2つを組み合わせることで、
    入り口の安全性(SSO)+出口の安全性(セキュアブラウザ)
    という、多層で強固なセキュリティが実現します。

    クラウド利用が拡大し続ける今、
    「SSO × セキュアブラウザ」は、今後ますます企業の標準構成になっていくでしょう。

    SSO(シングルサインオン)とセキュアブラウザの最適なサービスは、SmartGateを是非ご参照ください!!

  • 法人携帯・社用端末・社員スマホのセキュリティ対策 ― 情報漏洩リスクを最小化する実践ガイド

    法人携帯・社用端末・社員スマホのセキュリティ対策 ― 情報漏洩リスクを最小化する実践ガイド

    企業が導入する 社用端末・法人携帯・社員スマホ は、働き方改革やDX推進によって急速に普及しています。しかし、その一方で「便利さ」と引き換えに セキュリティリスクの増大 という課題が顕在化しています。特に近年では、スマートフォンを起点とした情報漏洩・アカウント乗っ取り・不正アクセスが急増しており、企業の規模に関係なく重大インシデントにつながるケースが後を絶ちません。


    なぜ今、社用端末や法人携帯のセキュリティ強化が必須なのか

    スマホ業務利用の急拡大で情報が“端末に宿る”時代に

    クラウドサービスの普及に伴い、社員の業務スタイルは大きく変化しています。
    メール、チャット、CRM、在庫管理、勤怠入力など、あらゆる業務がスマホで完結できるようになり、「社員スマホ=小さな業務端末」としての重要度が増しました。

    しかしこれは同時に、「端末そのものにアクセスすれば企業データに到達できる」という構造を意味します。
    つまり、端末が攻撃者にとって最大の突破口になるのです。

    情報漏洩の約◯割は“ヒューマンエラー”が原因

    情報漏洩事故の統計を見ると、半数以上が

    • 誤送信
    • 紛失
    • 私物端末へのデータ保存
      といった人的ミスが原因だと報告されています。

    特にスマホは持ち運びが前提のため、
    「置き忘れ」「落とす」「盗難」といった事故が圧倒的に多く、セキュリティリスクの塊です。

    BYODの普及で境界線はさらに曖昧に

    企業が社員の私物スマホを業務に利用する BYOD も広がりつつありますが、管理できない私物端末は情報漏洩リスクが高く、強固なセキュリティ設計が不可欠です。


    社用端末・法人携帯・社員スマホが抱える5つの主要リスク

    セキュリティ強化を考える前に、まずはリスクを正しく理解することが重要です。

    ① 端末紛失・盗難による情報漏洩

    最も頻度が高く、最も深刻なインシデントです。

    • メール
    • 社内チャット
    • クラウドストレージ
      にログインしたまま紛失すると、攻撃者は即座に全データへアクセスできます。

    ② 不正アプリやマルウェア感染

    • 非公式アプリストアからのダウンロード
    • 無料Wi-Fi利用時の盗聴
      などからマルウェア感染し、端末内データが流出するケースもあります。

    ③ 私物利用によるシャドーIT化

    私用SNSに業務データを転送したり、自宅PCにファイルを送るなど、社員の“善意の工夫”が重大事故につながることも少なくありません。

    ④ クラウドアプリの権限乱立

    スマホ対応のSaaSが急増した結果、
    「どの端末から、どのアプリに、誰がアクセスしているのか」
    がブラックボックス化しやすくなっています。

    ⑤ パスワード使い回しによる不正ログイン

    特にスマホは指紋認証に依存しがちで、裏側のパスワードが“弱い”まま放置されることが多いのが現実です。


    企業が取るべきスマホセキュリティ対策 ― 実務で使える7つのポイント

    ① MDM/MAMの導入

    法人携帯や社員スマホの管理には MDM(モバイルデバイス管理) が有効です。

    • アプリの強制インストール・削除
    • リモートロック
    • データの遠隔ワイプ
      などが実施でき、紛失時のリスクを大幅に削減できます。

    ② セキュアブラウザの活用

    端末にデータを残さない「セキュアブラウザ」は、
    クラウド利用が多い現代において非常に相性が良い技術です。

    • キャッシュを残さない
    • 画面コピーを制御
    • データのダウンロード禁止
      といった機能により、スマホ内部に機密情報を持ち込まない運用が可能になります。

    ③ 業務データはクラウド側で完結させる

    端末に保存せず、クラウド上でのみ処理させる“ゼロデータ”運用が理想です。

    ④ 多要素認証(MFA)の徹底

    不正ログイン対策の基本。
    SMS認証よりも、認証アプリ(Microsoft Authenticatorなど)が推奨されます。

    ⑤ 公共Wi-Fiの禁止またはVPN強制

    カフェや駅の無料Wi-Fiは攻撃者の温床です。
    企業は接続を制限するか、安全なVPN接続を強制しましょう。

    ⑥ OS・アプリのアップデートを義務化

    古いOSは脆弱性の宝庫です。
    MDMで「自動アップデート」を強制するのが最も安全です。

    ⑦ BYOD時は企業領域と個人領域を完全分離

    仕事データが個人領域へ混じらないよう、コンテナ分離やセキュアワークスペースを導入することが望まれます。


    情報漏洩リスクを減らす企業運用ルールの作り方

    セキュリティはシステムだけでは成り立ちません。
    運用ルールと社員教育がセットです。

    必ず定めるべきルール例

    • スマホの画面ロック必須化
    • 無許可アプリの禁止
    • 社外での操作に関するガイドライン
    • 紛失時の報告フロー
    • スクリーンショットやファイル転送の制限

    これらを明文化し、定期的に周知することで、情報漏洩リスクは大幅に下がります。


    まとめ:社用端末・法人携帯のセキュリティは「仕組み×運用」で守る時代へ

    社用端末・法人携帯・社員スマホのセキュリティ対策は、もはや“あって当然”の企業基盤です。
    端末を守るのではなく、企業データが端末に残らない仕組みを構築し、運用ルールと教育を組み合わせることが、情報漏洩対策の本質です。

    企業の信用を守るためにも、今こそスマホセキュリティを見直すタイミングといえるでしょう。

    データを端末に残さないセキュアブラウザ

    「SmartGate」を是非ご検討下さい!!

  • セキュアブラウザとは何か?仕組みやメリットを徹底解説

    セキュアブラウザとは何か?仕組みやメリットを徹底解説

    リモートワークやクラウドサービスの普及により、私たちの業務環境は大きく変化しました。従来のオフィスPC中心の働き方から、個人の端末やモバイル環境で業務を行うケースが増えています。しかし便利になる一方で、情報漏洩リスクも増加しています。特に外部からアクセスする場合、機密情報が端末に残ったり、不正アクセスの被害に遭ったりするリスクは無視できません。こうした課題に対応するために注目されているのが「セキュアブラウザ」です。

    セキュアブラウザの仕組み

    仮想環境でのブラウジング

    セキュアブラウザは、閲覧中のデータを一時的な仮想環境(サンドボックス)で処理します。端末側にはデータが一切保存されず、セッション終了時にすべて自動消去されます。この仕組みにより、端末紛失や盗難による情報漏洩リスクを大幅に削減できます。特に、社外から業務システムにアクセスする際には、この機能が重要です。

    暗号化通信の徹底

    通信経路の安全性も、セキュアブラウザの重要な要素です。通常のHTTPS通信に加え、独自暗号化技術やVPN連携を利用することで、外部ネットワークから社内システムへアクセスする際も、データの盗聴や改ざんを防ぐことができます。これにより、クラウドサービスやWebアプリケーションを安心して利用できる環境が整います。

    端末認証と多要素認証(MFA)の活用

    セキュアブラウザは、端末認証や多要素認証(MFA)との連携が可能です。許可されたユーザーのみが業務データにアクセスできる仕組みを構築することで、BYOD(Bring Your Own Device:個人端末利用)環境でも安全な業務運用を実現できます。例えば、スマートフォンやタブレットからアクセスする場合でも、セキュアブラウザを通すことで、端末紛失時のリスクを最小化できます。

    操作ログの管理

    ユーザーの操作やアクセスログをクラウド側で記録する機能も重要です。端末に情報を残さずとも、どのユーザーがどのデータにアクセスしたかを監査可能です。これにより、情報漏洩や不正操作の発生時にも迅速に対応でき、内部統制やコンプライアンス遵守を支援します。

    ポリシー適用の柔軟性

    セキュアブラウザでは、コピーやスクリーンショットの禁止、印刷制限などの操作制御を細かく設定可能です。これにより、物理的・操作的に情報漏洩リスクを低減でき、特に機密情報を扱う業務において強力なセキュリティ対策となります。

    セキュアブラウザのメリット

    情報漏洩リスクの大幅削減

    セキュアブラウザの最大のメリットは、端末にデータを残さないことで情報漏洩リスクを大幅に減らせる点です。盗難や紛失だけでなく、マルウェア感染や不正アクセスによる情報流出の可能性も低減されます。特に外部から社内システムにアクセスする場合、従来のVPNよりも安全性が高い点が特徴です。

    クラウドサービスとの安全な連携

    クラウド型業務アプリケーションを使用する際も、セキュアブラウザを通すことでデータを端末に残さずに利用できます。これにより、外部ネットワークからのアクセスでも安全にクラウドサービスや社内システムを活用可能です。たとえば、社外での資料閲覧や顧客情報管理も安心して行えます。

    BYOD・リモートワーク環境での最適解

    従来型VPNでは端末全体に接続権限が及ぶため、管理者が安全管理を行うのが難しいケースがありました。セキュアブラウザは業務データのみを隔離して扱えるため、個人端末でも安全に業務を行えます。これにより、社員は自宅や出先でも安心して業務にアクセスでき、柔軟な働き方を支援します。

    運用負荷の軽減

    従来のMDM(Mobile Device Management)やVPN運用では設定や保守に手間がかかりますが、セキュアブラウザは専用ブラウザ単体でセキュリティ機能を提供できるため、管理負荷を大幅に軽減できます。また、端末ごとの個別設定が不要な場合も多く、運用コスト削減につながります。

    コンプライアンス遵守の支援

    金融、医療、公共機関など、厳格な情報管理が求められる業界では、セキュアブラウザの非保持・操作ログ管理機能が法規制や内部統制の遵守に直結します。個人情報や機密情報を安全に取り扱うことが可能になり、監査対応の負荷も軽減されます。

    導入事例と効果

    実際の企業導入例では、以下のような効果が報告されています。

    • 金融業界:顧客情報を扱うPCでのデータ漏洩ゼロを実現。端末紛失時も情報が残らないため、対応コストを大幅に削減。
    • 製造業:外部協力会社が個人端末で図面データを閲覧する際、コピーや印刷を制限。知的財産の保護に成功。
    • 医療機関:電子カルテにアクセスする際、端末に一切情報を残さず、個人情報保護法への準拠が容易に。
    • 教育機関:学生用PCでの試験や課題提出の環境でも、情報漏洩防止と操作ログ管理を実現。

    導入にあたっての注意点

    • 既存システムとの互換性:古いWebアプリや特定プラグインが正しく動作しないことがあります。
    • ユーザー教育の重要性:従来ブラウザとは操作性が異なるため、社員への教育やマニュアル整備が必要です。
    • 費用対効果の検討:高度な機能を持つセキュアブラウザはライセンス費用が発生するため、導入前にリスク削減効果とコストのバランスを検討することが重要です。
    • ネットワーク負荷への配慮:暗号化通信やクラウド経由の操作で通信量が増える場合があるため、社内ネットワーク設計も考慮が必要です。

    まとめ

    セキュアブラウザは単なるブラウザではなく、「情報を端末に残さず、安全に業務を行うための専用環境」です。情報漏洩リスクの低減、BYOD・リモートワーク環境での安全な業務、運用負荷軽減、コンプライアンス遵守など、企業にとって多くのメリットを提供します。クラウド化やモバイル化が進む現代の業務環境では、セキュアブラウザの導入は情報セキュリティ戦略の中核となるべきツールといえるでしょう。

    セキュアブラウザはSmartGateを是非ご参照ください!!

  • VPNの危険性とは?最新のサイバー攻撃から見る“旧来型リモートアクセス”の限界

    VPNの危険性とは?最新のサイバー攻撃から見る“旧来型リモートアクセス”の限界

    リモートワークとクラウド業務が当たり前となった現在も、多くの企業がVPNを標準的なリモートアクセス手段として使い続けています。しかし近年のサイバー攻撃では、VPNこそが“最も狙われる入口”となっています。構造的に古い仕組みであるにもかかわらず、依然として企業の入口としてインターネットに公開されているため、攻撃者にとっては格好の標的です。

    本コラムでは、VPNが抱える根本的な弱点と最新の攻撃動向、そしてゼロトラストやデータレスクライアントといった新しいアプローチまで、包括的にまとめます。


    VPNが“攻撃される理由”

    1. 公開されたVPNゲートウェイは常にスキャンされている

    VPN装置は「社内ネットワークの玄関口」としてインターネット上にさらされています。Shodanなどの公開検索サービスでは、世界中のVPN装置が一覧で確認でき、攻撃者は日常的にスキャンしています。

    脆弱性(CVE)が出た瞬間に自動攻撃ツールが出回り、パッチ適用が遅れた装置は真っ先に狙われます。

    2. 認証情報が狙われやすく、突破されたら内部へ“直通”

    VPNはID/パスワードの突破=社内ネットワークへの侵入、という単純かつ危険な構造です。

    ・フィッシング
    ・リスト型攻撃
    ・MFA未導入
    ・私物PCのキーロガーによる盗難

    攻撃者にとって「VPNログイン情報」は企業内部に入るための“正面玄関の鍵”であり、魅力的な標的と言えます。

    3. 認証後のアクセス範囲が広すぎる(境界型モデルの欠点)

    VPNは“認証さえ通れば内部ネットワーク全体に広くアクセス可能”という旧来型の境界モデルです。
    そのため侵入後は、
    ・ファイルサーバ
    ・AD(Active Directory)
    ・他部署システム
    などへ横移動が容易になり、内部侵害が一気に広がります。

    現代のゼロトラストの考え方と真逆をいく構造のため、リスクが非常に高いのです。


    VPN運用の落とし穴と現場で起きていること

    1. 老朽化したVPN装置が最大の脆弱ポイントになる

    VPN機器は5〜7年で老朽化し、以下の問題が発生しやすくなります。

    ・ファームウェア更新停止
    ・暗号方式が旧式化
    ・ゼロデイ攻撃に即時対応できない

    実際、世界的に大規模なランサムウェア事件の多くが「パッチ未適用のVPN侵害」を起点にしています。

    2. 端末のセキュリティ格差がそのまま企業内部に持ち込まれる

    VPNは自宅PCやBYOD端末でも接続できるため、端末の“質”が企業内部に直結します。

    ・ウイルス対策が古い
    ・OSが未更新
    ・家族共用PC
    ・脆弱なWi-Fiに接続

    こうした環境からマルウェアが社内に流入し、内部で拡散するケースは国内外で多数報告されています。

    3. スプリットトンネル構成の危険性

    効率化のため、VPNを経由しない通信を許可する“スプリットトンネル”が使われます。しかしこれは、

    1. 端末が外部で攻撃を受ける
    2. その端末がVPNで社内に接続する
    3. マルウェアが企業内部に侵入

    という最悪のパターンを招きます。

    4. 帯域逼迫とパフォーマンス低下

    クラウド利用が増えた結果、
    ・Teams/Zoom
    ・クラウドストレージ
    ・Web化された業務アプリ
    などがすべてVPN経由となり、装置・回線がすぐに逼迫します。

    増強には高額のコストがかかり、運用者の悩みのタネになっています。


    VPN自体が侵害される時代

    1. VPNサーバが踏み台として悪用される

    侵害されたVPN装置は攻撃者に利用され、
    ・他社攻撃の踏み台
    ・マルウェア配布の中継地点
    ・社外への大量データ送信

    といった“攻撃基盤”に変貌します。

    2. 偽装VPNアプリによる情報窃取

    スマホ向けVPNアプリの中には、通信内容を抜き取る悪質な偽アプリも存在。
    “セキュリティ強化”を装ってインストールさせるため、被害が後を絶ちません。


    ポストVPNとして脚光を浴びる技術たち

    VPNを置き換える方式は単一ではなく、いくつかのアプローチが並行して進化しています。


    1. ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)

    ZTNAは「アクセスはアプリ単位で制御する」という考え方を採用し、VPNのようにネットワーク全体を開放しません。
    ユーザーや端末の状態を都度確認し、必要なアプリにだけ最小権限でアクセスを許可するため、侵害時の被害拡大を抑止できます。

    クラウドサービスとの親和性が高く、VPNを段階的に置き換える企業が増えています。


    2. セキュアブラウザ/ブラウザ分離

    “ローカル端末にデータを保存させない”ことを実現する技術として、セキュアブラウザが注目されています。
    端末にファイルを残さず、画面転送や保護されたブラウジング環境で業務を行うため、端末がマルウェアに感染しても情報漏洩リスクが大幅に減少します。

    BYODとの相性も良く、端末管理の負担軽減にもつながります。


    3. VDI / DaaS

    仮想デスクトップをクラウド側に集約し、端末は単なる画面表示に徹する方式です。
    昔から存在する仕組みですが、セキュリティの高さから再評価されています。

    ただしネットワーク品質の影響を受けやすく、コストが課題となるケースも少なくありません。


    “データを端末に残さない”データレスクライアントという新潮流

    近年よく使われるようになってきたのが、「データレスクライアント」という考え方です。
    これは特定の技術名というより、働き方全体を指すアーキテクチャ思想に近いものです。

    端末にはデータを持たせず、操作画面だけを扱うことを前提とする为、

    • 端末紛失時の情報漏洩リスクがほぼゼロ
    • OS差異や端末性能の影響を受けにくい
    • BYODでも安全に利用できる
    • ゼロトラストの考え方に非常に合致する

    といったメリットがあります。

    セキュアブラウザやVDIは、このデータレスクライアントという発想を実現する手段であり、
    ZTNAと組み合わせることで“アクセス制御”と“データを残さない”の両輪が成立します。


    VPNからの移行は「段階的」に進む

    VPNは依然として多くの企業で利用されていますが、
    安全性・運用効率・クラウド適合性を考えると、今後は以下のような移行が一般的になるでしょう。

    • まずはクラウドアプリ部分をZTNAに移行
    • ファイル操作やブラウジングをセキュアブラウザ化
    • 高度な作業はVDIに集約
    • 全体としてデータレスクライアントの方向へシフト

    段階的に置き換えていくことで、無理なく“VPN依存からの脱却”が実現します。


    まとめ:VPNは便利だが“もはや万能ではない”

    VPNは長年企業を支えてきた技術ですが、
    ・攻撃手法の高度化
    ・クラウド中心の業務
    ・BYODの普及
    ・端末セキュリティのバラツキ
    によって、その限界が明確になってきました。

    「VPNを使っている=安全」ではなく、
    VPNの運用・構造そのものがリスク要因になる時代
    に入っています。

    これからの企業に求められるのは、
    ・ゼロトラスト
    ・アプリ単位認証
    ・データレスクライアント
    といった“端末を信用しない・データを残さない”方向へのシフトです。

    VPN依存からの脱却は、セキュリティだけでなく、業務効率や運用負荷の改善にも直結します。

    “端末を信用しない・データを残さない”リモートアクセスの環境構築はSmartGateを参照ください!!